3年程前から、父・甚三の歩いて来た事を リアルに
そして、小説風に書いてみたいと思っていた。
ノンフィクションとして迫力のあるものだと思っていた。
そして少しずつ資料を集めていた。

「事実に基づいて書こう」
それが一番読む人に感動を与えるし、記録として
大切な事だと思っていた。
感情に溺れず小説風に記録を大切にして書いたつもりだ。


平凡な富山の男が、困難に会いながら耐える事、
受け入れる事だけによって時代を生き抜いて行く・・・・
富山県人の真面目、正直、そして努力で生きて行く男を
書いたつもりだ。
努力を続けていれば、時々報われる時があるものだ。
農地解放などがそれだ。
今にして思えば、正直者が報われる時代であったのかも
知れない。
明治のよさが多少あったのかも知れない。

全てを受け入れる性格が長生きさせるのかも知れない。
ひたすら土を愛して生きてきた甚三の姿は、23歳の初心を
通した事になる。  
「無理せず、身の程を知りつつ生きてきた」そこに
健康の秘訣があるようだ。

気が向けば 今でも草をむしったりして楽しんでいる。
90歳になっても元気な不思議な老人である。
早く逝ってしまった者の分も生きてほしいと思う。

   昭和62年 夏        著者 上島 義和(甚三次男)






   それから2年後・・・
   平成元年 8月、 上島甚三は安らかな眠りにつきました。
   享年 92歳
      
                         (HP作成者 甚三末の孫・尚美)