愛することの意味 

 

人と一緒に生きるってどういうこと。

人を好きになるってどういうこと。

人を愛するってどういうこと。

 

誰か私に教えて・・・・・・

私の心が潰れて消えてしまう前に・・・・・・

 


「・・・・・・テンカワアキト・・・・・・」

 私はこの名前を呟く度に胸が締めつけられそうになる。
 ”あの人に会わなければこんな思いはしなかった”という後悔の念と、 ”あの人に出会えて良かった”という幸福の想い。
 この相反する二つの想いによって・・・・・・

「ねえ、オモイカネ・・・・・・」

 私はともすれば沈みそうになる自分の気持ちを落ち着かせるため、 友達であるこの艦のメインシステムを司る超AIのオモイカネにたずねてみる。

「私ってどこか変?」

 私の抽象的な質問にもオモイカネは何の躊躇もなく答える。

『脈拍、体温、血圧、心拍値どれをとっても異常はありません。 しかし、どうしても異常があると言われるならばメディカルセンターに行かれることをお勧めします。 それともDrフレサンジュに連絡しましょうか?』
「ん、いいの・・・・・・」

 私は溜め息を一つつくと、背後にあるベッドに横になった。

「ねえオモイカネ、私のこの気持ちって何だろう・・・・・・」

さすがにオモイカネもこの質問にはしばらくの間が空いた。

『ルリ・・・・・私はプログラムです。ですからデーターベースにあることは答えられます。 しかし人間の複雑な感情システムは理解できませんし、理解出来ないことを答えることは出来ません』

 オモイカネの返事はごく当たり前のことだった。だけど、オモイカネのウィンドウには続きの言葉が 表示された。

『しかし、出来ることなら理解してみたいと思います』

 オモイカネがそんなことを言うことに私は少し驚いたが、「うん、そうだね」って素直に言えることが出来た。

「ねえオモイカネ、人を好きになるって何だろう」

『好き・・・・・・気に入って心・気持ちがその方に向かうこと。つまり、その人のことが気になるって事のようです』

 つまり私がテンカワさんの事が気になるのは、テンカワさんのことが好きって事?

「じゃあオモイカネ、人を愛するってどういうこと」

 私は最も聞きたかったことをたずねる。

『愛・・・・・・男女間の相手を慕う気持ち。相手を大切にしたいと思う心。つまり、その人のことを誰よりも大切にしたいと思うことのようです』

 つまり私はテンカワさんのことを大切に思うのも、テンカワさんとの思い出を大切にしたいと思うのも、テンカワさんのことを愛しているから・・・・・・でも・・・・・・

「テンカワさんは私のことどう思ってるんだろう」

 私は誰にも聞こえないように一人呟いた。

『ルリが想っているのはテンカワアキトなんですね』

 今いるのは自分の部屋なんだから他の人に聞かれる心配はなかった。でも、オモイカネには聞かれていた。
ううん、もしかしたらオモイカネだけには聞いて欲しかったのかもしれない。この想いを・・・・・・

 私は赤面しながらも、大きくうなずいた。

『ルリ・・・・・・私は機械です。ですから人間の気持ちというものには確信は持てませんが、しかし少なくとも私が推測する限りテンカワアキトはルリのことを大切にしていると思いますよ』

えっ?私は驚きが隠せなかった。まさかオモイカネがそんなことを言うなんて思わなかったから。

『テンカワアキトのルリに対する行動は私が見る限りでは貴方のことを大切にしているとしか思えません。実際、私が羨ましく思うぐらい・・・・・・』
「・・・・・・じゃあ私、自信を持っていいのかな・・・・・・」

 私は溜め息をつきながら呟いた。 『ルリ・・・・・・
貴方は自信を持ってもいいと思います。いえ、持つべきだと思います。貴方が貴方らしくあるためには・・・・・・』

 私らしく・・・・・・

 私がナデシコに乗っているのは私が私であるため、私らしく生きるため・・・・・・だから・・・・・・

「オモイカネ・・・・・・私、自信を持ってみるね」

 明日あの人にあったら必ず言おう。

 

  

あなたが好きです。って・・・・・・

 

 


私が今を生きているのは誰のため?

私自身のため?・・・・・・

貴方のため?・・・・・・

 

そのどちらでもない。ただ貴方に出会うため。

貴方がいたから私は今を生きる事が出来る。

 

そう、何より大切な貴方に出会うため・・・・・・


<プリンセス・ルリと下っ端・魔角の座談会>

魔角:M・I・Xさん5000HIT作品有り難うございました。
   いやあ、まさかこんな作品が送られてくるとは思いも寄らなかったですね。
   どうです?ルリ姫は?

ルリ:・・・・・・(////)

魔角:何をそんなに恥ずかしがってるんですか?
   これで姫も女の子だって事が証明されたわけじゃないですか。

ルリ:・・・・・・(////////)

魔角:これで座談会における姫もこのぐらいお淑やかだったらなあ・・・・・・

ルリ:(ボソッと)オモイカネ、グラビティーブラスト発射

魔角:ウンギャアアーーーー!

ルリ:口は災いの元です。
   M・I・Xさん、本当に有り難うございます。故有ってM・I・Xさんのメールアドレス
   は非公開になっていますので申し訳有りませんが、感想は 掲示板にお願いします。
   それでは、次回に期待していますので頑張って下さい。