昔、昔。エルトン・ジョンとかロッド・スチュアートなんていう、サッカー狂のイギリスのミュージシャンは、トヨタカップにあわせてライブを計画しては来日していた。(この二人は、サッカー友だち)
今年20周年のトヨタカップの中継は、大のマンチェフアンというさんまがゲスト。ジョージ・ウエアに憧れてサッカーを始めたという。さんまといえば、その昔プラティニが来日して「笑っていいとも」にゲストで来たときに、サインつきのユベントスのシマシマウエアをもらって、大喜びしていたっけ。W杯のイタリア大会では、NHKのカメラの前を、一般の観客にまぎれて、「うわわわぁぁぁぁっ」と手を振りながら走り去っていったこともあった。今よりも、ずっとサッカーが地味だった頃から、単にサッカー部出身というだけでなく、世界のサッカーのかなりなフアンであるとカミングアウトしていた芸能人だ。(それだけで信用してしまう、単純なぼく・・)
ジョージ・ウエアが客席にいる。ハーフタイムに、さんまは、宝物のジョージ・ウエアのフィギアを持って握手をしてもらっている。ついでに、客席には、プラティニもいる。しかし、マンチェOBじゃない彼は、のどかにおしゃべりしている。余裕だねっ。
試合は、ここのところ調子の悪かったマンチェが、悪いなりに、調子がいい。あの、5月のバイエルンに勝った頃の、
悪魔がついていたかのような強さはない。余裕で手を抜いているのか、ほんとにこんなもんなのか、どちらだろう、と思いはじめていたところなので、心配になる。
前半なんて、さんまが「テレビを見ているちびっこたち、マンチェスターはほんとはもっと強くてこんなんじゃないんですけど」と、「ホントはホントはって言っていても仕方がないんですが」と断りながら、繰り返していた。
しかし、ベッカムがキレている。今日のベッカム、速いよ。走るのも止まるのも回るのも速い。いろんなところに出没してくる。 ロイ・キーンも、いい。センター突破。ちょっとマンチェ、いいかもしれない。
前半は、パルメイラスが優勢に攻めていくけど、自分からはずしてゴールを決められない、という展開。マンチェのディフェンスは、不思議なくらい、ゆるゆるしているように見える。いつもは、平走するだけで人とボールを楽々止める迫力スタムが、どこにいるのかわからないくらい、ゆるい。シルヴェストルも半袖でがんばっているんだけど、まだまだ去年までのインテルの青黒シマシマユニフォームの印象が強くて、赤い服はしっくりこない。
そんな中、ギグスのセンタリング、キーンのゴール。一瞬のスキ。見事に決める。あっけない。点が入るときは、こんなときだ。
後半からは、エリたてヨーク登場。一気に、スピードがのってくる。見た目がヨークと区別がつかない、相棒のコールはイギリスにお留守番。 さんまがしきりに残念がっている。そのさんまによるとコールは、「マンチェスターの郷ひろみ」だそうだ。まゆげが太い。そういう区別の仕方があったか。これから参考にしよう。しかし、まゆげが見えないくらい遠いショットでは、わからないのが難点だね。
そこから、後半、マンチェもパルメイラスも、攻める攻める。速い。つっきる。ぶちあたっていく。
が、結局、そのまま、1-0。マンチェスターユナイテッドが世界一。
あんまり、おおげさに喜ばないのは、彼等がUKな人たちだからか・・。ラテンなチームとは雰囲気がやはり違う。ゴールしたときの、べたべた度も違う。
5月の、チャンピオンズリーグの決勝に勝ったときは、シュマイケルの笑顔がとってもよかった。「もう最後」ときめていた彼の、おひさまのような笑顔。ずっとトップチームでプレッシャーの中活躍してきて、「そろそろプレッシャーの少ないところで楽しんでサッカーしたい」と、ポルトガルのスポルティングリスボンに移っていったデンマーク代表。そんなことをさらりと決めてしまう、そういうあったかさ、さわやかさが、そのまんま出ているような、笑顔が大好きだった。いなくなって、ちょっと寂しい。
マンチェスターにとってはもちろん、プレミアリーグにとっても、貴重なGKだったシュマイケルの後のボスニッチ。前任者が、とっても大きくって愛される存在だっただけに、プレッシャーも大きかったと思う。他にも、各国の有名なGKの名前が候補にあがっていた中で、オーストラリア出身のボスニッチと決まって、みんな心の中で「格落ちだなあ」と思っていたに違いない。
だけど、がんばるよね、ボスニッチ。よく崩れずに、がんばり続けるよね。
今日も、なにはともあれ、ボスニッチ。とめるとめるとめる。何度、危ないボールを止めたことか。何度、パルメイラスサイドに「決まった」と確信させたのちに落胆させたことか。ギグスにあげた車、ボスニッチにあげてもよかったのに。
ここで、案外あっさりと、マンチェスターが勝って、今後、今年のチャンピオンズリーグも調子に乗るのんだろうか。次のヴァレンシア戦が楽しみだ。
さて、試合の中継は、フジテレビのバレーボールがとんでもなくうるさくていい加減イヤになっているので、耐えられなかったら音を消そうと覚悟をして見始めたら、これが楽しめた。みんな、サッカー好きそうで、ちゃんと「話」をしてくれたから、OK。
それに、ポルトガル語の副音声というのが、なんだか、うれしい。どうして、こんなにうれしいのか、よくわからない。もしかしたら、日本に、こんなにポルトガル語でサッカーを見るひとが、それはおそらくブラジル系の人なんだろけど、そういう人がいて、そういう人たちのために、放送が組まれる、というのがうれしいのかもしれない。彼らが「いないこと」になっていなくて、そして、そんなふうに、違う言葉を話す人と同じ国に暮らしているっていうのが、なんだかとってもぼくの心に開放感をもらたしてくれるんだろう。うまく言えないな。
放送について、もうひとつ。アディダスのCM。ジダヌとファンデルサルとベッカムが出ている。字幕で名前が出るのは、ベッカムだけなのが残念。最初のフランスナショナルチームの青いユニフォームでテレビの中に映っているのがジダヌだよっ。それで、ゴールでボールをとめた長身GKが、オランダ代表で今年はユベントスのファンデルサルだよっ。と、多分、ふだんはあまりサッカーを見ない人も、この中継を見ているんだろうな、と思いながら、ひとりで説明していた。それを聞いていたのは、ぼくのテレビだけだけど。
ついでに、枠内で流れたナイキのCMは、ラップにのせて、ジェイソン・ウィリアムズと、ティム・ダンカン。こっちも、かっこいいぞー。NBAも楽しみだ。