『 』



付き合ってる時、本気で怒らなかった。

機嫌の悪い時はあったけど。

それでも、本気で怒ることはなかった。

怒ると、自分も相手も嫌な気分になるから。

だから、笑っていた。


好きな人がいるの

別れよう


そう言われた時ですら、怒らなかった。

彼女は言った。

たまには怒って欲しかった、と。

怒りたい時もあった。

でも、怒ったら嫌われると思った。

心の狭いやつ。

そう思われると思った。



前に、メールで言われた。


私のこと信用してないんだね


この時は俺が悪かった。

悪かった。

けど。

それでもショックだった。

俺は彼女に嫌な思いをさせていたのだと。

それ以降、余計に怒るということをしなかった。

だから。

避けられていると知りながら。

ないがしろにされていると知りながら。

文句は言わなかった。

言ったら、信用していない。そう思われると思ったから。

自分が我慢すればいい。

そう思ってた。



俺は臆病者で小心者だ。

だから、人の機嫌を損ねないように注意を払っている。

だからだろうか。

人の前で全ての感情が出せなくなった。

喜と楽しか出ない。

怒と哀が出ない。

出せない。


俺は寂しがり屋で意地っ張りだ。

強がっているのは、格好付けたいから。

弱さを隠したいから。

傷つきも易い。

何気ない一言で傷ついて。

顔で笑って、心で泣いて。

それを繰り返しクリカエシ。



ボクの心は雨模様。

水溜りにまた一雫。

こうして今日もボクは…