地獄の更衣室
戴帽式も終わり、年が明けるといよいよ一年生は基礎実習がスタートとなる。
基礎実習に出る前に、実習病院見学が行われる。そこで初めて実習病院の
全貌が明らかになる(笑)
私が卒業した学校は医師会附属だが、病院附属ではなかったので実習は
区内の総合病院で受け入れてもらっている。
その総合病院は附属のレギュラーコースの学校を施設に隣接して持っている。
当然、附属の高看生は自分の学校内の更衣室で更衣し、すぐ目の前にある
病院に実習に行くので楽だ(笑)
でも私たちの場合・・・
病院の職員出入り口から約300メートルほど離れた場所にある展示室。そこには
在宅介護の関連用品が展示されている。その展示室の奥に、板張りで10畳位の
スペースがあり、そこが更衣室となっている。ロッカーなんてない。冷暖房もない。
あるのは扇風機のみだ。実習服や制服は、ハンガーに掛けて吊るしておく。
女子の人数…約40名なり( ̄ー ̄;
それだけの人数の女子が集まれば、まして実習に来ているとなれば、更衣室内は
そりゃもう大騒ぎだ(笑)だが、喋ってはいけない・・・
何故なら、建物そのものが両隣の家と密着していて、音がかなり響くらしい。
少しでも大きな声で喋ってると、すぐに学校に苦情の電話が入るのだ。
その昔、あまりの大騒ぎについに隣家のおじさんが切れてしまって、実習病院に
怒鳴り込んだらしい(爆)怒鳴り込まれた実習病院は当然学校に苦情を言ってくる。
「このままではお宅の学生さんの実習をお断りしなければなりません」
断られたら困るから、教務は口を酸っぱくして「更衣室内お喋り禁止令」を発令(笑)
静かに静かに着替えることになる・・・
実習は午前と午後に分かれて行われる。午前チームは朝8時20分から正午まで、
午後チームは1時から4時半までになる。勤務している人は、午前実習終了後に
戻って勤務か、午前中勤務して午後実習に来ることになる。それも午前・午後固定
ではなく週によって変わるから結構変則的な勤務になる。
そんな訳で、朝はまだましだった。クラスの半分の人数が着替えるだけだから。
しかし問題は午後だ( ̄ー ̄;
12時過ぎに実習は終了する。午後は1時から実習だから、当然午後チームの人が
更衣室に来て着替え始める。10畳ほどのスペースで女子が一度に着替えるのは
かなり辛い(笑)もちろん全員一斉に着替えるのはとても無理だから、誰かが犠牲に
なってしまう( ̄ー ̄;
そうして展示室前の道路には、着替える順番を待っている看護学生の群れが(笑)
それでも春や秋はまだましだ。困るのが夏と冬、そして梅雨時・・・
何しろ冷暖房が無いから、夏は地獄の様に暑い。狭いスペースで大勢着替えるから
余計に暑い。そして臭い(爆)
冬は凍るかと思うほど寒い。雨が降っても病院まで傘をさす事は禁じられている。
傘を置く場所が無いからだ。だから300メートルを走る(笑)
でも女子はまだましだったかも知れない。少なくとも着替える場所があるから…
男子はもっと悲惨だ。着替える場所が無いのだ。
だからリネン庫やトイレで着替えるのだ( ̄ー ̄;制服一式をしまう袋持参で・・・
病院附属でない学校に入学したことを、かなり後悔したのは言うまでも無い(笑)