戴帽式
看護学生にとって思い出深い行事の一つに「戴帽式」を挙げる人も多いかもしれない。
人生の中で「入学式」や「卒業式」は何回か経験できるけど、「戴帽式」に関しては
たった一度きり(退学して他の看護学校に入学する場合を除く)の経験だからだろう。
戴帽式の無い学校も最近は増えてきたらしい。ナースキャップ廃止の風潮があるから。
でも、やっぱり戴帽式は個人的にはあったほうがいいかな・・・
で、この「戴帽式」・・・看護学校に入学したからと言って、その学生が全員無条件に
戴帽できるかと言うと、そんな事はまずない。
学校によって戴帽式の時期は様々だけど、大体入学後半年から一年位で行われる。
入学してから校内実習で基礎看護技術を学び、実技試験が行われ、授業態度や出席
状況、学力試験の内容などなど様々な点を考課され、検討されて初めて認定される。
当然、戴帽認定されない生徒も出てくる・・・
私たちの学年には居なかったけど、いっこ上の学年に1名戴帽認定されなかった生徒が
居て、半年間休学して私たちの学年に編入してきた。でも結局再度戴帽認定されずに
退学したけど・・・
こういう風に書いてると「すごく厳しそう・・・」って思う人もいるかもしれない。
たしかに厳しいと思うけど、逆に言ったら厳しくなくちゃいけないんだと思う。
医療に携わる、人の命を預かる職業につくのだから・・・
でも普通にやってれば戴帽認定されるんだよね。
学校あんまり休まないで、試験も赤点取らないようにして、授業態度もちゃんとして。
赤点に関してはあまり偉そうに語れないですが( ̄ー ̄;その他のことにに関しては
「あたりまえのことをきちんとやる」だけですから。
ま、そんなこんなで戴帽式当日まではドキドキものです(笑)
入学当初から音楽の授業では戴帽式で歌う歌の練習が始まっていて、戴帽認定の
ぎりぎりまでそれは続きます。「もしかしたら戴帽式にでれないかも・・・」とひそかに
不安を抱く生徒も中には居るわけで(笑)
で、戴帽判定会議の当日は教室内は変な緊張感があり・・・
やばそうな生徒は落ち着き無く・・・そうこうしているうちに、教務から生徒数名に対して
呼び出しが掛かります。
あとで聞いたところ「理事長と教務全員に囲まれて、やる気があるのかどうか聞かれた」
そうで(笑)
そして戴帽式当日、戴帽式の主役である生徒は真新しい実習衣に袖を通し、真っ白な
ナースシューズを履いて式に臨む。
一人一人壇上にあがり、教務主任からキャップを戴き、先輩が前ピン・後ろピンを止めて
くれて・・・初々しい看護学生の完成(笑)
この日の為に練習を重ねた合唱の後、キャンドルサービス。
うちの学校では、ナイチンゲールが灯した看護の灯火を受け継ごうという意味で行われて
いました。
真っ暗な会場の中をキャンドルが一つ、また一つと灯っていく風景はかなり幻想的・・・
でも知られざる苦労もあるんだな(笑)
壇上に出て、キャンドルに火を灯して、自分の席に戻る間・・・キャンドルの火が消えや
しないかと結構不安で(笑)歩いてる間に消えようものなら縁起悪いったら(笑)
先輩はキャンドルの火を吹き消そうとするし(毎年やってます(笑))
まー、そんなこんなで全員のキャンドルが灯ったところでナイチンゲール誓嗣の斉唱。
そして退場・・・
来賓の方や父兄、教務や先輩の祝福を受けながら、感動して泣き出す生徒も・・・
戴帽式後は、お決まりの記念撮影があって、その後はそりゃもう大騒ぎ(笑)
個人個人でこの日の為にカメラを持ってきてるから、お互いに撮影大会。
先輩方はそれを見て呟いた・・・
「今が一番幸せだよ・・・ふっふっふ」
その言葉の真の意味を知るのは、実習が始まってからだった・・・
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