フェイクファー

このアルバムは、さかなが本格的にスピッツにはまる、きっかけになったアルバムです。個人的に、とても思い入れのある1枚です。スピッツが、セルフ・プロデュースに戻ってからの初のアルバムということで、かなりの力作となっています(歌詞カードも、すべて手書きという、凝りよう(笑))。
いろいろなタイプの曲がバランス良く並べられており、また、シングルA面が5曲も収められているので(冷たい頬/謝々!は両A面)、絶対おすすめの1枚です!ちなみに、このアルバムは、完成度のわりには、売り上げが伸びませんでした(約70万枚)。是非、多くの人に聴いて欲しいアルバムなのですが、、、
ちなみに、ジャケットの女の子が非常に美しいです。CD屋さんに置いてあったら、要チェックですよ(笑)


1 エトランゼ

「ウミガメ」をテーマにした静かな曲。このアルバムの導入歌的な役割を果たしています。オルガン演奏(かな?)にアカペラという、教会の賛美歌を思い起こさせるような曲です。前作の「インディゴ地平線」の1曲目「花泥棒」とは、ガラリと雰囲気の変わった導入歌です。
とても短い曲で、歌詞はこれだけです。「目を閉じてすぐ 浮かび上がる人 ウミガメの頃 すれ違っただけの 慣れない街を 泳ぐ もう一度 闇も白い夜」

2 センチメンタル

1曲目の余韻の後、いきなり激しいギターからこの曲が始まります。今までのスピッツからは想像できないような、激しいロック調のナンバーです。「センチメンタルディ」という一見せつなそうな言葉を、吹き飛ばしてしまうようなエネルギーが、この曲には溢れているような気がします。
「切ない 気持ち 抱えて笑い出したのは/おとぎの国も桃色に染まる頃」「君を知りたい そんなセンチメンタルディ 忘れたふりの全てを捧げる 春の華」

3 冷たい頬

「あなたのことを 深く 愛せるかしら」
この始まり方で、さかなはノックアウト寸前!とにかく歌詞、メロディー、曲の雰囲気、どれをとっても最高に好きな曲です。カラオケでは毎回のように歌ってしまいます(笑)
この曲は、しつこいようですが、ほんとうに大好きなんですよ。映画のワンシーンを思い起こさせてくれるような、切ないメロディー。でも、サビの部分「壊れながら 君を 追いかけてく」では、前向きな気持ちを感じます。「さよなら僕の可愛いシロツメクサと 手帳の隅で眠り続けるストーリー」、、、こんなきれいな歌詞は、マサムネさんしか書けないと思います。
この曲の陰の主役は、ベースソロの田村さん、バックコーラスの崎山さん。とにかく、いい味だしてます。

4 運命の人

伸びやかで、前向きな曲です。思わず口にしてしまう爽快なサビのメロディーと、歌詞のおもしろさに引き込まれます。「愛はコンビニでも買えるけれど もう少し探そうよ」「変な下着に夢がはじけて」etc、、、
実は、この曲は、スピッツ・セルフプロデュース復活曲にして、メンバーが、最後まで出すかどうか迷った曲。今までのスピッツとは、違う印象を受けるという意見も多いです。でも、いい曲であることには変わりありませよ。さかなが好きなのは、「神様〜〜君となら〜〜」というところから、サビへの移行です。
シングル版にアレンジが加わっていて、キーが半音下がっていたり、ロック色が多少強くなっています。

5 仲良し

「運命の人」のB面ながら、とてもテンポが良く、人気がある曲です。さかなも、シングルB面なんて、、、と思っていた人間なので、この曲を聴いたときは少しショックをうけました。メンバーも、こっちをA面にしようと思っていたくらいらしいです。2 分41秒という、短い曲なのですが、本当によくできた曲です。
「いつも仲良しでいいよねって言われて でもどこかブルーになってた あれは恋だった」、、、こういう経験は、かなりの人が持っていると思います。

6 楓

名曲!うちの母も大好きな曲です。まず、はじめのピアノソロから聴かせてくれます(涙)秋を連想させる、切ないバラードです。シングルカットされ、カウントダウンTVのオープニング曲にもなったので、聴いたことがある人も多いのでは?
なんて説明したらいいのだろう、、、名曲としか言えないんですよ(笑)、、、「さよなら 君の声を 抱いて歩いていく ああ僕のままで どこまで届くだろう」最後、このサビの繰り返しは必聴です。フェードアウトする終わりかたもGOOD!

7 スーパーノヴァ

しばらく続いた、静かなムードを一転させるような、このアルバムのターニングポイントになっている曲です。センチメンタルを更に激しくしたような曲で、系統的には同じものを感じます。スピッツ=チェリー系統だと思っている人は、驚くかもしれません(実際、僕もそうでした)
突き抜けるような、疾走感がこの曲のウリですが、特に「稲妻のバイクで東京から地獄まで」「どうでもいい季節に革命を夢見てた」という部分が印象的です。

8 ただ春を待つ

どこか、不思議なイメージをもっている曲です。出だしは、妖怪が出てきそうなメロディーです(笑)でも、サビを聴くと、やっぱりスピッツだなぁと感じます。何回も聴いているうちに、だんだん味が出てきた曲です。
この曲、「ただ春を待つ」という歌詞が「貞治を待つ」、「ただ春を待ち続ける」の部分が「貞治 王 待ち続ける」に聴こえるのは有名な話(笑)メンバーたちも、わかっているみたいです。しかし、本当に笑えますよ、真剣に歌ってるだけに、、、

9 謝々!

中国語で、感謝という意味。この曲は、明るく前向きな曲で、歌詞が、「ですます調」になっているのが特徴です。また、バックのコーラスが効果絶大で、聴いていて、とても気持ちがいいです。
「終わることなど無いのだと強く思い込んでれば 誰かのせいにしなくてもどうにかやっていけます」この歌詞から始まる、マサムネさんの詩の世界を堪能してほしい曲です。「くす玉が割れて 笑い声の中 君を見ている」とても、ほほえましい(笑)光景が目に浮かびます。

10 ウィリー

猿のウィリーくんを歌った曲(笑)マサムネさん自体、人間=猿だって思ってる人なので、納得できる部分があります。前奏から重い音で始まり、ややロック色が強いような気がします。
「ウィリー 孤独な放浪者 いつかは ウィリー 届くはずさ」、、、ひたむきなウィリー、歩みは少しづつでも、いつかは目標に届くはず、、、そんな歌ではないかと感じました。「甘く 苦く それは堕落じゃなく」という歌詞が、それの裏付けでは?

11 スカーレット

ドラマの主題歌でもあったので、聴いたことある人は多いと思います。ちなみに、そのドラマ用に書き下ろした作品です。完成度は高く、マサムネさんも「スカーレットの入ったアルバム」というイメージで、このアルバムを作り始めたようです。
「離さない」という決意から始まり、流れるように進んでいくメロディー。「コーヒーの渦に溶けそうでも」という歌詞が、スピッツらしいなぁって感じます。
この曲も、アルバムミックスということでアレンジされていますが、音が多少増えたくらいで、あまり変化はわかません。

12 フェイクファー

このアルバムの表題曲であり、最もこのアルバムの最後にふさわしい曲です。かなり完成された曲で、ファンの支持は絶大です。
最初、「柔らかな心を持った はじめて君と出会った」と、 やさしく、静かなマサムネさんの声から始まり、だんだんドラマチックに曲が盛り上がっていきます。サビの部分で、ピークに達したかと思うと、また少しダウン。そして、間奏の後の「今から箱の外へ 二人は箱の外へ 未来と別の世界 見つけた そんな気がした」の部分で最高潮に達します。ここは、本当に大好きなフレーズです!、、、そして最後、出だしと全く同じように、やさしく、静かに終わります。
もし、自分でスピッツのマイベストを編集するなら、おそらく、そこでもラストを飾る曲でしょう。


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