インディゴ地平線

最近のスピッツの中では、ちょっとクセのあるアルバム。しかし一回はまってしまうと、その世界から抜け出すことが出来なくなってしまいます。さかなのヘビーローテーションアルバムの一つです。
前作ハチミツの「かわいさ」から「強さ、力」といったイメージへの転換がはかられていて、バンドとしてのスピッツを再認識させられるでしょう。しかし急激な方向転換にファンが戸惑ったのも事実。次作「フェイクファー」の売り上げが半減しているのをみても、このアルバムによって「ファンが振るいにかけられた」といっていいのかもしれません。しかし、売り上げのことよりも自分たちの方向性を模索し続けるスピッツの姿勢。これこそが、固定ファンを虜にするものなのです。


1 花泥棒

アルバムの出だしから、これまでのスピッツのイメージを破壊するような激しく、一直線なナンバー。テツヤさんの作曲で、マサムネさん曰く「俺には絶対書けないメロディーだ」。
「花泥棒!」の4人でのシャウトといい、マサムネさんの勢い任せの歌いかたといい、強烈なインパクトを与えてくれます。この曲から2曲目の切ないピアノソロへのつながり方が絶妙で、この2曲は並べて聴かなければ意味がない!というくらい好きです。
「LIVEで花泥棒とみんなでシャウト!」(三輪)

2 初恋クレイジー

「花泥棒」の余韻を待たずに始まる切ないナンバー。隠れた名曲とはこのことで、メロディー、歌詞とも最高レベルの名曲です。かつてTBSからドラマの主題歌を依頼された時、本人たちはこの曲をシングルカットして起用したいと言ったものの、TBS側が「どうしても新曲を!」ということで「スカーレット」を書き下ろしたという逸話があるそうです。
「見慣れたはずの街並みを ど派手に映す愚かもの 君のせいで 大きくなった未来」、、、間奏のハーモニカも雰囲気にぴったりマッチしています。
「ピアノから始まる曲は初めてなのだ」(田村)

3 インディゴ地平線

アルバムのタイトルにもなっている壮大な感じがするナンバー。ずっしりと重く、ゆったりとしたテンポはスケールの大きさを醸し出しています。抑揚のなさが、逆に曲のイメージをつくっているというか...この曲をどう評価するかによって、このアルバムの印象が変わってくるようにも思えます。
「逆風に向かい手を広げて 壊れてみよう 僕たちは希望のクズだから」このフレーズが、さかなのお気に入りです。
「インディゴとインドは関係あるのだろーか?」(草野)

4 渚

グリコのポッキーのCMでも起用されていたので、サビの「やわらかい日々が波の音に染まる 幻よ覚めないで」という部分は、けっこう有名なのではないでしょうか。ちなみにシングル版に多少アレンジが加わって収録されています。
この曲はとにかくキーが高くて、マサムネさんならではの高音が心地よいです。しかし、カラオケで歌うのは至難のワザ、、、(^-^;この曲を歌いこなせたらかっこいいのだろうなぁ(笑)。
「一曲を通して一つの大きなうねりがあると思います」(崎山)

5 ハヤテ

この曲、好きなんですよ!このアルバムだからこそ出来た曲なんだろうなぁ。どことなく退廃的な雰囲気と切ないメロディー。決して泣きメロではないのですが、思わず聴き入ってしまいます。サビでいきなり終わるのもいい!
そして、この曲のポイントはやはり歌詞でしょう。「気まぐれ君はキュートなハヤテ」「言葉はやがて恋の邪魔をして それぞれカギを百個もつけた」「晴れそうで曇り毎日小雨 もう二度と戻れない気がしてた」、、、挙げたらキリがないなぁ(^-^;
「ハヤテのようにあらわれてハヤテのように去っていく...」(三輪)

6 ナナへの気持ち

このアルバムで1、2を争う程のお気に入りナンバーです。はじめからワンメロディーで淡々と進んでいくのですが、その歌詞の面白さとマサムネさんの独特の歌い方がマッチして、飽きるどころか引き込まれてしまいます。そして、サビの「ナナ〜〜〜」と連呼する部分とのメリハリの差が見事なのです。一聴すると、単調な曲なのですが、しっかりとしたバンドサウンドなので聴けば聴くほど味が出てきます。
ちなみにこの曲はテーマがコギャルで、歌詞もそれらしき描写ばかり(笑)。はじめて「街道沿いのロイホで夜明けまで話し込み」という部分を聴いた時には笑えましたよ。
「ドラムとベースとギターが気持ちいい。がんばれコギャル」(田村)

7 虹を越えて

出だしの「モノクロすすけた工場で こっそり強く抱き合って」という表現が、曲の風景を連想させてくれます。スピッツの曲には珍しく比較的歌詞が解釈しやすいので、すんなり曲の世界に入っていくことができるでしょう。
前後を強力なナンバーに挟まれていてあまり目立ちませんが、落ち着いた感じのするいい曲です。
「越えられないとわかっているものほど越えてみたいものだ」(草野)

8 バニーガール

とにかく聴いていて気持ちのいいナンバー。チェリーのB面だったのですが、アレンジされてますますテンションがアップしています!個人的にもカラオケで歌っていて、一番気分壮快になれる曲です。
ちなみにあんまり関係ありませんが、歌詞に珍しく「Only you」と英語が出てきます(笑)。なぜ今回はカタカナで「オンリーユー」ではないのだろう、とスピッツファンとしては不思議でもあります(^-^;
「リミックスバージョンでよりパワーアップ」(崎山)

9 ほうき星

この曲で田村さん作曲メジャーデビュー!作曲が田村さんであれ三輪さんであれ、「スピッツ」の世界はそのまんまっていうのはすごいと思います。、、、これで、作曲してないのは崎山さんだけかぁ(笑)。
曲は全体的に静かな感じなのですが、サビの「弾丸桃缶みんな抱えてそっと駆け降りる」と韻を踏んでいる部分が好きです。
「目をつぶって聞いたら良さそう。でも眠るな」(田村)←作曲した本人が一番わかってらっしゃる!(笑)

10 マフラーマン

マフラーマン!さすがマサムネさん、発想がすごいです(^-^;昔あったヒーローものを思い起こさせてくれますね。
前奏が、重々しくてなんとなく硬派なイメージです。後半の間奏から始まるフルートの音が、更に不思議な雰囲気を出しています。「ずっと僕は走り続ける」、、、一人称が僕ということは、歌う時、マサムネさんは完全になりきって歌ってるのでしょうか!?(笑)
「善悪を越えて(!)戦うヒーロー、マフラーマンのテーマ」(草野)

11 夕日が笑う君も笑う

前の2曲がけっこう静かな感じの曲だったのに対して、この曲はもうハイテンションです!!この曲がここにあるのは大正解!このアルバムは曲の順番が絶妙なので、何回聴いても飽きないのです。
とにかく「夕日が笑う君も笑う」という曲名からして、楽しそうな雰囲気が漂っています。曲の構成自体は単純なのですが、メロディーラインが壮快なのですごく気持ちいいです。特に最後のサビの繰り返す部分が最高です。
「ライブでもかっこよくやりたい一曲」(崎山)

12 チェリー

この曲に関しては、あまり説明がいらないくらい有名ですよね。別れと旅立ちを描いた、親しみやすい歌詞とメロディー。誰もが安心して聴ける名曲です。高校の教科書にも載っているのですよ!ちなみに、この曲もアルバム用にアレンジされています。
ただ、このアルバムの中においては一曲だけ浮いているな...というのが実感です。、、、ちょうど転換期に出したアルバム。しかし、メガヒットしたチェリーを収録しないわけにはいかない...そういうむずかしい事情があったのかもしれません。だとしたら曲順としても、最後に置かざるを得なかったのでしょうね。
「最後にチェリーとはにくいよこのど根性ガエル!」(三輪)

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