筆跡

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 scene.04
 
「want you」

 誰がなんと言おうと、私はアナタが欲しかったの。
 だってアナタじゃなきゃ、意味がなかったんだもの。
 恋とか愛とか、そんなものはどうでもよくて、欲しいだけ。
 たどるように、ゆっくりと語る思い出はいらないから。
 苦笑まじりのなぐさめの言葉もいらないから。
 今のアナタをもらえないなら、明日のアナタなんていらない。
 昨日のアナタなんて私には関係ない。

 「晩ご飯」

 今日、家にお父さんはいませんでした。
 今日の晩ご飯は豪華でした。
 デザートにケーキまでありました。
 今日は何の日なの、お母さん。

 「再会」

 うれしさにひたっていると、訪れる不安。
 眠ってしまって、本当に私は目を覚ますことができるのかしら。
 このまま闇の中に埋もれていくかもしれない。
 まばたきの合間、見逃した涙、聞けなかった言葉。
 そんなことを感じさせない笑顔。
 帰る前の、さよならのあくしゅ。
 次に会えるのはいつかしら。