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 scene.05  日記番外編「交通事故」

99年6月14日

ホームページ開設祝3ヶ月目は、ハードな1日だった。

いつも通りの朝、いつも通りに学校へ行って帰ってきたあとのこと。
「バイトかぁ、今日は時間があるから、コンビニで買い物してゆっくりしよう」と思ってた。
いつも通り自転車で十字路を渡ろうと、青信号なのを確認して渡ったとき、向かい側から車が左折してきた。
(右側の歩道を走ってたんですね。)

「危ないなぁ、止まるかな?」と思いつつ、ブレーキをかけたけど、そんな急には止まれまず。
(だって私はめちゃくちゃスピード出すからね…)
車がそのまま走ってきたので、”ガチャン!”とぶつかって。
「あぁ、ぶつかった」と思うと同時に、自転車から落とされて、空を見ながら「スローモーションだぁ」などと思っているうちに着地。(べちゃっと倒れている)

「こうゆうときはどうするんだっけ…」
「あぁそうだ、車のナンバー見るんだったっけ?」と、高校で教わったことを思い出しながら、倒れたままナンバーを確認。
そのうち車を運転していた人が車から出てきたり、近くにいた人が口をそろえて「だいじょうぶ?」と聞いてくる。
アスファルトにおっこちて痛くて立てないのに、「だいじょうぶ」なわけがないんだけど!!
「だいじょぶじゃないです」と言う私もわたしだ。

このとき車の運転手を初めて見た。
ごく普通の主婦らしく「どうしよう!」というような表情をしてた。
あちこち痛むけど、なんとか立とうとしていると、誰かが「救急車呼ぶ?」と言ってきた。
バイトに行く途中なのに、救急車なんて乗ってたら遅刻するじゃん!
しかたなく救急車を呼ばれないためにも、なんとか立とうとするけど、痛くてすぐには立てるわけがない。

そのうちなんとか立ち上がって、辺りを見回してみた
自転車は転がっているし、バックは別の方向に飛んでるし、野次馬がいたりで、自分が事故ったと改めて実感。
運転していた主婦や、やじうま代表のお姉さん(看護学生〜?)
に「けがは!?」と聞かれながら、とりあえず道の真ん中から退くため、支えられながら数歩歩くうちに、足に力が入らなくなって、目の前は真っ暗になり。
意識はあるけれど、私は道にまた倒れてしまった。
すごいね、俗に言う「暗転」ですわ。

「やっぱり救急車呼ばないと!」と誰かが言っているのを聞きながら、おばさんに「大丈夫??」と聞かれる。
「いや…ちょっと休ませて…」と私が思っていると、全然関係のない車が道を通ろうとやってきて、クラクションを鳴らしてきた。
「どけ」と騒ぐおじさんの声を聞きながらも
「ちょっとは状況見て思いやんなさいよ…」と思うあたりが私。
誰かに支えられて道のはじに動かされました。

相手の車の中で、運転手の人に連絡先を書いてもらっている間に、真っ暗だった視界が復活。
バイトのことしか考えてなかった私は、バイト先に電話をした。

店長がでた。(当時の店長は、所帯持ちの女性社員と不倫してた)
「あ、すみません。ちょっと事故っちゃって、1時間くらい遅刻するかもしれないです」
「なに!?事故ったの!?」
「はい、でもたいしたことないので行きますから」

普通、バイト先より普通家に電話するんだろうに。

運転手の人と連絡先を交換した後、誰かに「救急車呼んだからね」と言われる。
そのときにはもう気分もよくなっていたので、救急車が来ると聞いて「どうしよう、おおごとになってしまった」と思った。
どうせ呼ぶなら、119番、自分で電話したかった…
公衆電話、ほんとに無料でかけられるか試したかったのに…

立ちつくす私の前に、来てしまった救急隊の人は「頭は打ってない?」と聞きながら、私を救急車に乗せてしまった。
救急隊員のお兄さんがかっこよかったのと ←(笑)
たいしたことないのに来てもらってしまったことから、かなり困りながら血圧を計らた。
随分低かったらしく、「随分血圧低いね、いつもこんなに低いの?」と聞かれた。
うちの母方、みんな低血圧なんだよね…

おそらく意識確認も含め、住所や名前生年月日や事故の状況を詳しく聞かれながら「私もう大丈夫なんですけど」と言ったのに、
「とりあえず病院行ってみてもらおうね」と言われ、近くの病院へ連行された。
サイレンを鳴らしながら走る救急車の中で、だんだんはずかしくなった私は、なんだかおかしくなって照れ笑いがこみあげてきてしまいました。
病院で魔っていた医師には、「笑いながら救急車に乗ってきた人は初めて見たよ」と言われた。
絶対に頭は打ってないと断言し、とりあえず一番痛む腰のレントゲンだけとられ、帰っていいと許可をもらった。

そうそう、レントゲンをとるまでの待時間にやっと家に電話をした。
母がでた。
「あのさ〜、さっき救急車のサイレン鳴ってなかった?あれ私」
「うん(サイレン)聞いた。まさかあんただとは思わなかったけど、嫌な予感した」

レントゲンを取り終え、受付で診察カードを作ってもらうと、「お会計ですが」と言われた。
  「(なにぃ!?)いくらですか?」
「本日は受付時間を終了しておしますので、保証金として1万円になります」
(だれが払うだそんな大金!!)
一万円なんて滅多に持ち歩かない貧乏人だけど、不幸にも給料が次の日だったので、泣く泣く支払い。
後日、この1万円は相手の人に払ってもらったけど。
実際はいくらだったのかな、レントゲン代。

  病院から帰れるんだな、と思いつつ。
「あれ?私何で帰ればいいんだろう?」と思い、受け付けの人に聞く。
「救急車で来たんですけど、どうやって帰ればいいんでしょう?」
「ご家族の方に迎えに来てもらうかタクシーで帰ってください」
なんだって〜!?
…救急車、乗ってくるんじゃなかった。
秘かに思いながら家に電話。
「お父さん今いないから、迎えにはいけないよ」
結局タクシーで家に帰りました。

家に帰るとこわれた自転車があり、前輪のホイールやパイプが曲がってた。
(修理不可能のため、相手の人に新しい物を買ってもらった)
母に「バイトに行きたいんだけど」言ったところ
「何言ってるの!?警察署行かなきゃいけないのよ?」と言われ。
バイト先に電話して、今日だけはお休みしますと連絡後、警察署へ。

署につくと、運転手の人が待っていた。
どうも事情聴取が終わってからも私を待っていたそうな。
すっかり脅えたおばさんに、「だいじょぶですよ」となぜか逆になぐさめて、お巡りさんのとこに行きました。

 その後。

新しく自転車を買ってもらい、私には体のあちこちの捻挫?打撲?があざとともに残って。
いまではどこも痛くないし、自転車恐怖症にもなっていないし。
でも。事故って恐いわ。
これからはちょっと(かなり)気をつけないと。
今度はあざとかではすまないかもしれないし。
…ってぇか、働けなかった分のお給料も、もらっとくんだった(涙)