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〜就職試験の日〜 ― 家 ― 母「今日、就職試験でしょ。早く朝ご飯食べちゃいなさい」 娘「朝ご飯ってどれ?」 母「パン焼いて、野菜炒めて、りんご剥いて、ココア温めて食べなさい」 娘「え?パン炒めて、野菜炒め剥いて、りんご温めて、ココア焼いて…うわぁー凄くまずいよ、今日の朝ご飯。まぁいいや、もう行ってくるね」 母「はい、行ってらっしゃい。じゃ、気をつけたら」 (娘、ずるっ) ― 試験会場 ― ナレーション 受験番号112番の方どうぞ 学生(=娘)「(ドアをノック)失礼します」 面接官「はい、かけて」 学生、走り出す 面接官「いや、その『かけて』じゃなくて・・・」 学生「あ、す、すいません…!え、えっと9×9=81!」 面接官「…いいからもう座って!」 学生「あ、す、すいません(慌てて座る)」 面接官「で、君の名前は...」 学生「あ、はい、親につけて貰いました!」 面接官「…。次の質問ね。君の欠点は?」 学生「声が小さい事です…」 面接官「え?何?聞こえなかった、もう一回言って」 学生「声が小さい事…です…」 面接官「え?何?」 学生「声が小さいんです…」 面接官「え?何?もうちょっと大きな声で言って」 学生「だから、声が小さいつってんの!(叫ぶ)」 面接官「いや、十分大きいよ…うん」 面接官「じゃ、次の質問。得意な科目は?」 学生「英語です!」 面接官「英語ね。じゃ今から英語のリスニングのテストするから、出来るだけ聞き取ってみて」 面接官「I like Sushi very much.I often eat Sushi,so I have a stomachache.はい、聞き取れましたか?」 学生「あのー、単語一個しか聞き取れなかったんですけど…」 面接官「何?」 学生「スシ!」 面接官「…英語以外に何か得意なものは?」 学生「催眠術とか…」 面接官「ほお。例えば?」 学生「ねんねよ、ころりよ、おころりよ…」 面接官「あー、あまりにも音痴すぎて目が覚めた」 うーん、りんご温めてもココア焼いても(つぅか焼けないよね)、不味くは 無さそうですね。しかも今時、「ずるっ」なんて誰も使わないよなぁ。 © Mayuka Wakaba |