昼メロいんこ


脱ぎ捨てられた天使の衣^^;


彼女の大きな澄んだ目は 穢れを知らず ただ こ
れから待ちうける未知なる運命に 怯えていた。
「さあ ここが これから おまえの住処だよ。」
彼女を拉致した悪徳商人(注 飼い主のこと)が
猫なで声で語りかけ 彼女の目に飛び込んできた
のは 張り詰めた空気の中 よそ者を警戒する
遠巻きの冷たい14の視線であった・・・。
その異分子は 文句なくでかかった。彼ら先住者の
常識を超えていた。
2、3日 不気味な静寂が その場をバランスさせて
いるかに見えた・・・。
が やがて彼らは 気がつくのだのだ。
「けっ、でかいくせに 肝っ玉の小さい見掛け倒し
じゃん(−。−)」。
警戒から 反感へ。そして 小さな亀裂がはいり
やがて それは 大きな裂け目へと 成長するのだ。

む? いかんいかん ちょっと 最近 ハードボイ
ルド小説 何冊か読んでおったら すっかり その
影響うけちまってるど、文面がf(−−ぽりっ

それはともかく。ここで 穢れを知らぬ目の彼女って
のが 新入りオカメで 冷たい14の視線ってのは
その当時 うちにいた 7羽のセキセイのことである。
この場合 主人公は 当然 穢れを知らぬオカメな
彼女であることは 明白である。

この穢れを知らぬ小さな天使^^;を迎えるに当たり
飼い主は とある決心をしておった。
セキセイと同時放鳥ーオカメが小心者のビビリ屋
であることは聞き及んでおったが というか それ
ゆえ 小さいうちに鍛えておかねばならぬ(−−)、
いくらかでも たくましくなって欲しいー飼い主心と
いうやつである。(←別々に籠から出すのが めん
どいから という本音は この際 どーでもよいこ
とだ。ヾ(^^; )
ほれ、昼メロでいうところの健気なヒロインが逆
境にめげず 困難を乗り越え そのひたむきな姿
が やがて周囲の者の心を氷解させるというパタ
ーン狙い、であり まさしく感動と涙のストーリーで
ある。

が しょせん これは人間用のストーリーであり
いんこ的には 木っ端微塵に粉砕されちまうのは
ここまで 昼メロいんこシリーズを読んだ方には
おわかりであろう^^;。

確かに。彼女は逆境にめげなかった。めげておっ
ったら セキセイと同じえさ場しか与えられていな
い為 おまんまにすらありつけないからだ(←スパ
ルタな飼い主^^;;)
生命維持の為となれば 人も変わるが いんこも
変わる。
「このままじゃ 生きてゆけない。」
えさ場から どつき飛ばされ涙にくれながら(←未確
認情報^^;) 彼女はつぶやいた。
キラキラ輝く純粋無垢な目は その中に生きるこ
とに執念を燃やす小さな炎が宿りつつあった。
(←再び ハードボイルド風)

執念ってのは 往々にして 潜在的なパワーを
引き出すもんであり 天使の衣を脱ぎ捨てつつ彼女
は 食い物のうらみをバネにして 反撃の勇気を
搾り出し 憎きセキセイ軍団に挑んだのだ。
だいたい いじめた側ってのは その場を制すれ
ば満足しちまって 心に隙が出きるもんである。
小心オカメに これは 追い風になった。
「ぎゃあああ〜っ!」
雄たけびをあげながら(←こーすることで ないに
等しい勇気をかき集めておるわけだ^^;) えさ
場のセキセイに突進。
油断しきっておったセキセイにとって 己の2倍 
3倍の体積が降りかかってきたら こりゃ 反撃
どころではないわけだ。
えさ場奪取に成功した彼女は思った。
「やるか やられるか、だわ。」(←未確認情報^^;)

一方 やられちゃった方のセキセイは どうなるか
っていうと そりゃもちろん 怒り心頭、なめきって
おった相手にやられるってのは 大いに 自尊心
が傷つけらるもんである。リベンジだ。
が 今度は慎重をきさねばならん。機会は慎重に
伺わねばならん。
ま セキセイの意気込みに反し 機会なんぞ すぐ
にやってくる。なんたって 敵は 隙だらけのオカ
メだからな(−。−)。
ここで さすが!経験に富む先住セキセイゆえの
リベンジが繰り広げられるんである。
そう 敵の背後に忍び寄り 素早くしっぽをくわえ
思いっきり ひっぱる いんこ界の秘密兵器、で
ある。

いんこ飼ってない方が ここを読んでいるとは 思え
ぬが いちおー 説明しておくと いんこにとって
しっぽの付け根は まさしく 弱点であり 日々 
いんこと生活してきた経験から来る勘でゆわせ
てもらえば ひっぱられたしっぽの付け根は 
痛い!というよりは ほれ 黒板に爪をたてて
キキィーと鳴らした時の鳥肌モンの不快感、あれ
に通じる 感覚にいんこは襲われるのではない
だろうか?と思えるのだ。
リアクションに富んだ表情を見ることが出きるので
いんこ飼いなら 必ず1度や2度 試しておる筈
だ(きっぱり)。
「そんな ひどいこと したことないわっ!」
という奇特^^;な もとい 人格の出来た飼い主
さんがおるなら 是非 会ってみたいものだ(←かな
り挑戦的な態度σ(^^; )。

案の定、しっぽをひっぱられたオカメの彼女、背後
から攻められては 反撃の機会も持てず(←ここ
らへんの緻密さも 「秘密兵器」のゆえんといえよ
う)身をよじり 不快感のあまり
「ひゃえぇぇ〜〜〜」
と意味不明の叫びをあげ セキセイのリベンジは達成
されたわけである。

ここで終われば 差し引きゼロ、感情的なもつれは
途切れるわけだが いんこって やっぱ そーは
いかないのだ。
やられたオカメは 学ぶのだ、そうか しっぽひっぱ
るのも 攻撃の1つの手なのだ、と。

かくのごとくが 繰り返され 対立は深まり 憎悪
は増してゆくわけだ。
穢れを知らなかった筈の天使なヒロインは やがて
憎しみとリベンジの世界にまみれて 生きることの
えげつなさ^^;を身につけてゆくわけさな。

これのどこが愛の「昼メロいんこ」なのだ?と疑問に
思うかもしれないが 愛と憎悪は 表裏一体。
憎しみがあってこそ 昼メロは ドロドロと盛り上が
るってもんである^^;。
やはり 愛の物語のベースに かくのごとき確執が
根底にあることは 指摘しておかねば いかんだろ
う(−_−)b。

 


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