いんこの為の飼われ方講座

第3章 飼い主との攻防戦

同じ空間で生活する、という意味を 考えるのは とても大切なこと
である。
例えば。結婚なんぞしたもんならば
「しんじられないっ!」
っつーことが 次から次へと湧き出てくるものである。…って しま
った これってば いんこ向け文章だったんだわさ、ゲヘゴホ。
つまりだな 君達いんこ同士 同じ籠の中で暮らして 鼻とっつき
あわせてたって
「こいつ なによ?」
と思うことも多々あるわけで それを踏まえて考えりゃ 飼い主と
いんこが 種を越えて共同生活をするとなれば お互いの習慣を
すり合わせるというのは 非常に重要になってくるのもわかるだ
ろう。

ここで君達が陥りやすい間違いは 飼い主との生活が始まって
しばらくの間 君達が いんこのくせに「借りてきた猫」になって
しまう、ということである。
どうも慣れるまで本調子だせず 遠慮がちになってしまう傾向が
あるわけだ。
しかしだ。君達同様、敵(=飼い主)も こちらの出方を伺ってお
るのだ。

共同生活のすり合わせというのは 言ってみれば陣取り合戦み
たいなもんであるからして 陣地を主張すべき段階で 陣地を
出来得る限り ぶんどるべきなのだ。
いわずもがな、であることだが 陣地を主張すべき段階とは
飼い主との暮らしが始まった、そのしょっぱなの時期のことで
ある。この時期の敵は 心情的に 君達を君達の意志に関係
なく ペットショップから連れてきちゃったという弱みがあるので
非常に弱腰なのだ。
この機会を取り逃がすなんざ 愚の骨頂と言わざるを得ない。
猫になってる暇なんざないんである!

というわけで 早速 陣取り合戦に突入するわけだが その戦い
方を伝授しよう。
何も難しいことはない。
とりあえず 共同生活の空間と時間を全部 自分の陣地と主張
してしまえばいいのじゃ。要するに 好きなだけ 力いっぱい
飛び回っていたずらして おおいに暴れろ、ということだ。
敵の度肝を抜く、これがポイントである。
ちんまり籠の隅っこで肩を落として哀れ誘うなんざ ペットショップの
アピールの時だけでよろしい。
敵が注目している間に いんこの実力をみせつけるのだ!
「おいっ!?壁と家具の隙間に 潜り込もうとするなんてっ!」
とか
「壁を齧り崩すのは やめろーっ!」
とか
「ゴミ箱に身投げすんなーっ!
とか はたまた
「お札 貪り食うつもりかよっ!?離せっ!寄越さんかいっ!」
とか …まぁ そういう暴れ方を試みるなら 最初に試みよ、という
ことなのだ。
具体例あげるまでもなく 君達には飼い主の腰を抜かすアイディ
アには 事欠かないはずじゃろ?出し惜しみせんと 盛大にぶち
かませ!とゆうてるだけなんだから 難しいことじゃあるまいて。
いんこにやられて困ることがあるなら 飼い主に最初にはっきりと
認識させるのが 親切ってもんなのだ。
弱腰の敵に 往復びんたで目を覚まさせてやるわけだ。
「おらおら いいんか?黙っておったら こちとらやりたい放題だぜ」
ここはひとつ 飼い主を煽れるだけ煽っておこう。
ぶっちゃけた話 飼い主に「いんこショック」を食らわせるのだな。
敵は はっと目が覚めて 弱腰の態度から一転 防戦と反撃体制
に出ることになる。つまり 飼い主として いんこにやってもらっちゃ
困ること 危険なことに対して 対処し始めるのだ。
君達いんこにとっちゃ せっかくのびのび 暴れておった鼻先へし
折られるのは 面白くないだろうが それは 飼い主の陣地の確保
であると同時に 君達の今後の生活の安全対策にも繋がることな
のだ。
こちらが暴れれば 向こうが対策をたてる、この最初の攻防戦が
以降のいんこライフを より安全なもの形成するわけだ。

要するに。共同生活は最初にイニシアティブをとったもん勝ちなの
であり 君達いんこが勝ち組になる為には 最初に暴れるだけ暴
れて 飼い主に いんこにとって安全で住みやすい環境を整え
させることが 重要なポイントである
、というわけだ。

ひとしきり暴れたら テンション戻して暮らせばよろしい。
飼い主が君達いんことの生活するのに 環境を整えてくれたら
後は こちらも飼い主に合わせていってあげよう。
日々暮らすうちに 言葉はわからずとも 君達と飼い主の間の不文
律が出来あがっていくものだ。

人間といんこ…種を超えた共同生活は スタートが肝心である、と
いうことを頭ん中に叩き込んでおけよ、いんこ諸君!

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