いんこの為の飼われ方講座

第3章 夏の楽しみ方(悪魔の囁き風味)

夏は いんこにとっては 割合過ごし易い季節である。
さすがに 最近の地球温暖化の影響なのか 連日35度
とか36度の猛暑続きには 君達いんこといえども へば
ることもあるわけだが、人間のへばり方に比べれば ま
だ、いんこである君達の方が元気であるといえる。
ここに 夏の楽しみ方のポイントである。
暑さでへばった飼い主こそ 君達に絶好の楽しみを供給し
てくれるのだ。
「あ…暑い…」とぐったりしている飼い主の肩に親しげに
飛びのり さも飼い主を心配しているふうを装って 「だいじ
ょーぶ?」と瞳で訴えつつ 顔をレロレロなめて あげるの
だ。アホんだらな飼い主はここで「いんこに心配されるなん
て飼い主冥利に尽きるよ、癒される〜」と喜ぶだろう。羽
毛が実は、更に暑苦しさを増しているはずだが、かわいい
君達になぐさめてもらってると思い込んでる飼い主は ち
っとばかの暑苦しさなんぞ、我慢しちゃうもんだ。あげくの
果てに、
「こんなふうに思ってくれるのは お前だけだぁ〜」
なぁんて感動の涙まで流し始めたら いんこが内心笑いが
止まらない状態であることなんぞ、暑さでへばった頭では、
気がつくこともないものと思われる。
しかし、慎重を期すことはやぶさかではない。飼い主にこ
ちらの本音を見抜かれては元も子もないゆえ、あくまでも
神妙な顔つきだけは忘れずに、な。

近年 ペット業界にも健康ブームが押し寄せ やれダイエット
だの ミネラルウオーターがどうしたの、無農薬野菜がどうし
たの、と 飼い主がやいやい うるさいことを言うようになって
きている。自分のことをまず管理すれやと つっこみたい所
であるが 哀しいかな飼われいんこの身でそのようなツッコミ
が出来るわけもなく、飼い主の「いんこ健康生活」を満足させ
るべく まっずいペレットやら、せっかくの旨いシードを抜き取
った見るからにまずそうな殻付き餌とかを 君達いんこは受
け入れざるを得ないのが現実だ。
繰り返すが、飼い主は自分の生活習慣を改めるより いんこ
の生活習慣を改める方が簡単なので すぐに実行して「いやぁ
いんこに健康生活させる自分って いい飼い主♪」と 声には
出さねど、心の中でうっとりしているのは 間違いない。
飼われいんこの身としては、腹の立つばっかの話である。

そんな君達が飼い主にこっそり逆襲できるのが、「夏」であ
る。この時期は 手のりの君は勿論のこと、手のり崩れの
君もいつもの信条は一時返上してでも、飼い主になつきま
くれ!なついてなついて、飼い主の顔や手にスリよってみる
価値は充分にあるぞ。
なんたって そこには「濃ゆい塩分」である「汗」が魅惑的に
君達を呼んでいるのだから。

飼い主の顔やうでで遊ぶ振りしながら レロレロすれば、見え
てなくても汗が蒸発した後の塩分が残っていたりして そりゃ
あ美味しいぞ。なんたって くそまっずい健康食ばっかの身に
はもう その刺激たるや どう表現していいものかわからぬ。
これは 秘密の楽しみ、である。飼い主も癒されて幸せ気分
君達いんこにも楽しいイベント。
どう?魅惑の世界に君も参加してみるかい?(イヒヒッ←悪魔
のささやき)


さて。この文章を読んだ飼い主さんへ。
このコーナーは最初に「飼われいんこの為の」と銘打ってあ
るように いんこ向けの読み物であって 飼い主さん向けで
はない。きっちり断りを入れたのに読んでしまって 愕然と
している飼い主さんがいても 私の知ったこっちゃない。
「なんてことをいんこに 教えるんだ!いんこ向け有害ペー
ジとして断固 抗議する!」
と怒ってる飼い主さんもいるかもしれない。
でもねぇ。 飼い主さんであるあなたに かわいらしい顔を
すり寄せてくる本当の理由を知った今とて、いんこの鼻息
がフンガフンガ当たる気持ち良さの誘惑を断ち切ることが
出来るだろうか?ん?出来るかね?
落ち込んで泣いてるあなたに なぐさめるように肩にのって
涙をぬぐってくれているのが 単に涙を味わっていただけだ
と知った今、いんこがくれる癒しを拒絶することが出来る?
「知らなければよかった」
がっくし肩を落とし つぶやいてる飼い主さん、お気の毒
だとは思うが だから 最初に断り書き書いてあるの
に〜(←意地悪風味)

今回 筆者とても 意地悪だ。理由は簡単。
筆者がいんこのレロレロ攻撃に負けた奴だからである。
あげくに それは「汗」や「涙」でなくて「鼻水」だったのだ。
どうひっくり返って考えてもいんこ向け食べ物として 鼻
水は全くもって不向きである。でも 鼻穴に向けていん
こが突進してくる可愛らしさは 悪魔のような誘惑であ
り、そして 何回かに一回は敗北しちゃっていたのだ。
鼻水の塩分を味わういんこのドアップの顔と鼻息を鼻
の穴付近でうっとり感じながら
「うぅ、駄目だ、いんこのからだに悪いから これ以上は
駄目じゃっ!やめろっ。やめてくれ、頼むよぉ〜〜〜」
と言う苦しみを 同じいんこ飼いの皆様と共有できたら
いいなぁ、と思ったのである(にっこり←性格悪いこと
このうえなし)。

こんな意地悪な文章の後で何じゃが、鼻水の味は覚え
させない方がいい。何かの拍子で鼻水味わったいんこ
は それはそれは執拗に鼻水を要求するようになった。
何か いんこ向けの媚薬成分が入ってるのかもしれん。
要注意である。


さて 本題に戻って。
そういうわけで、いんこな君達へ。
蛇足ではあるが 夏以外でも楽しめる鼻水は ほん
とに旨い、穴場(字の如く)な楽しみ方
である。

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