飼い主のぼやき


打ち砕かれた野望−その2−
おしゃべりいんこ編

 

ぼやきノート

いきなりで何じゃが 夫婦のどちらかが趣味を持
って暴走した場合 3つのパターンが考えられる。

その1 暴走するのを見て びびって1歩ひいてし
まうパターン。
その2 相方もいっしょに 突っ走るパターン。
その3 相方も興味をもって突っ走るまでは その
2と同じだが その相方の方が 更に暴走して
もともと 当の趣味を持ち込んだ方が びびって
しまうパターン。
どだ?夫婦 あるいは 親子 とにかく 家族と同居
している いんこ飼いの皆さん どれかに あてはま
っていませんか?(笑)

ほんで うちら夫婦の場合 その3が正解。
夫は 子供時代 セキセイを飼っていたことがある
のだ。
その彼っていういんこは 非常に頭が良く しかも
人間への信頼感もとても 厚かったらしい。
おしゃべりもするし あげくに 夫は 彼を肩にのせて
散歩までしていたらしい(^^;。(←当然だけど 真似し
ないでね(汗))
なので。夫の理想のいんこ像は その彼、だったのは
いうまでもない。
夫婦で いんこ飼おうということになった時 夫は
子供時代の彼との思い出を鮮明に思い出し 胸ふく
らませたのは 想像に難くない。
んが。次から次へと ペットショップから やってきた
セキセイ達は ことごとく 夫の希望を粉砕する
「とっても いんこっぽいいんこ」軍団になってしまっ
た。おしゃべりをするどころか 日中 不在の人間
なんざ 知ったことか!的態度。
なつかしい彼とのギャップは でかかった。本当に
でかかった・・・・。

それが ショックだったのは わかるが
「お前の飼い方が悪いから こんないんこ軍団に
なってしまったんだっ(怒)」
とゆわれた時は こっちも カチンときたから
「世話もせんで えらそうなこと ゆうなっ!」
とかみつきかえしたらば しばらく「かみつきガメ」と
呼ばれるようになってしもうた・・・・ちっ。

そんなこんなの ある休日のこと。2人でペットショ
ップに立ち寄ったらば すっかり若鳥になったセキ
セイが何羽も入った籠に 明らかに 存在が浮い
ているセキセイを発見。
籠の中の他の セキセイが 人の手を怖がるのに
そいつは そんなこと 知ったこっちゃない 僕は
この娘がいればいいのさ とばかり 変な鳥型の
おもちゃをくどくにに 夢中といった具合である。
「なんで こいつだけ 他から浮いているのか?」
と店の人に尋ねて よーやく 納得。
今まで 別にして おしゃべりいんこに仕立てあげ
て 今日 店に出したのだ という。
なるほど よくきくと 変な鳥型おもちゃへのくどき
文句が
「ピコちゃん、ピー」だの「かきくけこ」だの いんこ
的くどき文句としては まったく場違いこのうえなし
である。相手が おもちゃで ほんと よかったね
と 私が そんなのん気なこと考えておった時。
横におった旦那が なんぞ もぞもぞしている。
こーいう時は 何か よからぬことを思いついた
時である。
「こいつなら・・・・。」
と夫は つぶやき やおら 私を見ると
「おしゃべり覚えているいんこなら いいかもしれ
ない」
他のことなら もうちょい 作戦をたてるんだろうが
なんせ いんこ関連だけは 私が すぐ陥落する
のは 計算済みである。
「これ 連れて帰ろう」

値段は そいつだけ 2羽分であったが 「おしゃべ
り代」と思えば 納得もいく。
そういうわけで 我が家に 遂におしゃべりいんこ
がやってきたんである。
夫の理想いんこが とうとう うちにやって来たの
だ。そりゃ 自ら仕込んだわけでない というのは
ちょとひっかかるが うちのいんこ軍団の中では
仕込みたくても 仕込めないのだから これは こ
れで良かったのだ、と夫が 内心 思っておったの
は 間違いない(根拠はないが 断言できる)。

そして 夫は 翌日から また 会社へ出かけ 私
は 日中 いんこ軍団と過ごす 日々が戻ってきた。
ところで。
店では 籠の中で 1羽 浮きまくっていたおしゃべ
りいんこであったが もともと とても 良い性格の
やつだったようで いんこ軍団の中に あっさり
溶け込み 仲良し仲間まで出来て おまけでもらって
きた変な鳥型おもちゃの彼女は あっさり 捨てられ
てしまったんである。
私的には いじめられもせず 溶け込んでくれて
ほっとして 微笑ましい限りであった。

しかし、である。新たな仲間とのコミュニケーションが
「ピコちゃん ピー」と「かきくけこ」で 充分とれる
はずがない。相手は 本来のいんこ語で
「ピキョ ピキョ ピッピッ」と軽快にまくしたててくる
のであるからな(笑)。
わざわざ 発音しにくい人間語で懸命に
「ピコちゃん ピー」を繰り返しておった彼が ある日
力弱く「ピキョ」と鳴いてみたらば これが えらく
心地良かったのは 議論するまでもない。
1ヶ月たたず おしゃべりいんこは 単なる普通いんこ
に変貌をとげたのであった・・・・。

この 当たり前すぎる結果を前にして
「お前の飼い方が悪いから いんこ軍団が1羽 増
員してしまったじゃないかっ!」
「世話もしないで 口だしすんなっ!」
の夫婦ケンカが また 勃発したのは いうまでも
ない。
ほんでもって。
妻は あの「おしゃべり代」は 一体何だったのだろう
と心でつぶやき 夫は 子供時代からの理想いんこ
の夢が またしても破れ 完膚なきまで 打ちのめされ
ちゃった次第である。
それ以後 夫は いんこ道から 引退、いんこ道をつき
進む妻と 暴走するいんこ軍団に ため息する日々を
送るハメになったのだった・・・ああ、無情。。。。

数年後。いんこ軍団も 次々 ☆になって旅立だって
逝き、我が家は セキセイ1羽とオカメ1羽の普通の
いんこ飼いの家になった筈だった。
んが。そんな我が家に 忽然とセキセイの雛が登場
しちゃったんである。つい3日前のことだ^^;
いんこ道10年の私には 何やら 予感がする。
この雛と夫 もしかして 運命が引き会わせたんじゃ
なかろうか・・・、と。
謎の展開 真相は如何にっ!次回 更新を待てっ!
(と いいだけ あおる 私って 性格悪い?(笑))


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