飼い主のぼやき


三日坊主でなかったがゆえに

 

ぼやきノート

自慢になるが、私は三日坊主ではない。
自慢話になるので紹介を一部にとどめるが、例えば、小学生のとき二年間一日も休まず日記を書き続けたし、結婚後五年間家計簿を付け続けた、などなどである。実行に移すまで腰が重いが一度決めたら三日坊主で終わらない実行力の持ち主なのである。
といえば聞こえはいいが、日記にしても家計簿にしても二年間だ、五年間だというなら、一生続けろと思う向きもあるだろう。そこが「三日坊主でない」ゆえんなのだ。つまり「年単位坊主」とか「月単位坊主」なのだ。ある日、ばたっと気力が途切れるのだ。自分でもなぜ習慣と化した行動がある日いきなり出来なくなるのか、その理由がさっぱりわからん。
わかってるのは、何でも唐突にやめてしまう(しかも習慣化したうえで)という特性を持ってるということだけである。
前置きが長くなったが、これが今回のいんこな話題に重要なのである。
というわけで本題。いんこを飼うこと自体は今まで十数年続いてるのだが、それは対象がおそらく生き物であるからだと考えられる。正直いうと面倒をみるのが嫌になったことは何度もあったりする。しかし、相手が生き物である以上、飼い主として飼い始めた責任があるから、世話し続けたという側面は否めない。なので世話する情熱に波があるのは、ここに素直に認めようと思う。んで、世話する情熱が暑い時期にいろいろな新しい飼育法にチャレンジしたりすることが多い。その一つに「飲み水に鳥用乳酸菌を与えよう」ブームがあった。これは一番最近のブームであったりするわけだが、開始したのは今から二年ほど前だったと思う。鳥にも健康生活をという気運が自分の中で盛り上がったとき、ちょうどそういう商品がタイムリーに世に出回ったのが発端である(一応断っておくが、鳥用乳酸菌は人間用乳酸菌では、代用できないので、鳥に与えるのは鳥用にしてくださいましね〜)。鳥の健康に良いこの商品の欠点は、飲み水に混ぜるため、水が悪くなりやすいので水替えの頻度を増やす手間がかかること(当然、水替えごとに鳥用乳酸菌を入れる手間もかかる)であったが、何せ飼育に対する情熱が高まっていたので、手間隙のハードルは簡単に突破されたんである。
んで人間でいう二年はいんこの視点からみると、感覚的にもうちょい長いので、まぁ空に旅立ったいんこもいれば、新入りしたいんこもいるわ、産卵騒動やら真菌がフンから出ちまった騒動など、それなりにいろんな出来事がその間あった。思い出すと胸が痛いことや嬉しかったことなど様々に去来して感慨深い(しんみり)。
そんな中で一番最近の出来事が「真菌でちゃった騒動」である。経験的に一番病気などから縁遠いはずなの三歳のオスセキセイが、冬でなくて初夏に体調を崩したときは、信じられないというのが正直な感想であった。信じられないまま、動物病院行ったら真菌が見つかってもうたのだ。それから一月、投薬の日々を乗り越え、セキセイは無事完治のお墨付きを動物病院の先生からいただけたのだ。ふぅ〜、やれやれである。
ここで一安心したのが、おそらくキッカケになってしまったのだ。やがて夏になり飲み水の入れ替えの頻度を増やさねばならなくなったとき、きてしまったのだ、あれが。そう、いきなり鳥用乳酸菌で鳥にも健康ブームが私の中で、終わってもうたのだ。まだ鳥用乳酸菌はいっぱい残ってるにもかかわらず、だ。ゆっちゃなんだが鳥用乳酸菌は安い買い物ではないので、旦那には商品は紹介してもその値段は秘密にしてある。それなのに私の中でブームが終わってしまったのだ。鳥には申し訳ない気持ちになった(無論、旦那にも、だけど)が、どうすることもできない。鳥たちには普通の水道水ということになってしもうた。
さてここで思いもかけない事態が起きてしまった。例の真菌騒動のセキセイが、完治したはずなのにどうも絶好調といえぬフンをする日々が実は続いていて、もしや治りきっていないのでは?という嫌〜な予感を抱いていたのだ。そんな最中におなかに良い鳥用乳酸菌を与えるのをやめてしまった後ろめたさは正直あった。ところが水道水にして数日後、セキセイのフンが突如良さげなフンになったのだ。他に変更した点はない(というか、これ以上省けそうな手間もかけてなかったわけだが(汗))。つまり、セキセイの腹が壊れた原因はもしかして、鳥用乳酸菌!?これはもう青天の霹靂であった。おもいもしなかった事態だった。しかし、冷静に考えると、どんなにからだに良いものであっても個体差ってのを考慮すべきだったことに気付く。人間だって牛乳が苦手な人もいるし、食べ物にアレルギーがある人もいる。一般的に健康に良いといわれるものでも、個々人にはそうでないものもあるのだ。鳥だって個体差があるのだ。腹を壊したセキセイには鳥用乳酸菌は個鳥的に合わなかったってことかよ?二年もの間、与え続けていたのでそれが原因かもなんて考えたこともなかった。いきなりブームが終わって初めて判明してしもうた驚愕の事実であった。

ちなみに他いんこには鳥用乳酸菌のおかげで、体調が良い方向に向かった事例をがあるのは事実なので(体調に変化のない鳥もいる)、個体差の問題であることを明記しておく。鳥用乳酸菌は一般的に、いんこには健康に良いと今でも思う。


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