いんこに はまる 旅路

STEP2 ハラハラ新婚生活


「何気にいんこ」で先入観ゼロで飼い主になってしまった人間
にとって、それから始まる生活に対する備えとか、心構えもまた
ゼロに等しいのは 当然の話である。
「電撃入籍」が世の中はやっているが、状況はこれより もっと
過激といわざるを得ない。
人間の場合なら。電撃結婚といえども 少なくとも「両者の合意」
だけはある筈だが、これが「対いんこ」になるってえと。
一目惚れしたのは 飼い主だけ、であり、相手いんこがこの時点
で この結婚に己の意思を 全く反映させてないからである。

ペットショップでウエディングベルを鳴らし、帰宅までの道のりは
新婚旅行気分であるから まさか、ペットショップで入れてもらっ
たお祝いがわり(^^;の鳥用紙箱の中で 愛するいんこが 己の
フンを踏みつけながら 怒りまみれになっているとは 思いもしな
いのだ。
飼い主がこれに気がつくのは 一体いつか?
それはもう、帰宅してウキウキ気分で
「さ、ここが2人のスウィ−トホームだよ〜。」
この瞬間であるっ!
紙箱から 怒りとフンにまみれたいんこが ゴロンとでた〜っ!
ヽ(T▽T)ノうぎゃ〜!!

それはもう、息が止まるほどの衝撃といってよい。
ラブラブだったのは自分だけで、相手いんこと相思相愛でなかっ
たことをここで思い知らされるのだ。
あげくに 紙箱からよーやく出されたいんこにとって 目にした
場所は 全く訳のわからん世界であり、絶望感に襲われた
いんこは ブルブル震え出したりするのだから、飼い主のショッ
クは 更に上塗りされるわけだ。
そんなつもりはまるでないのに。これでは まるで 悪徳代官に
手篭めにされた町娘^^;ではないか?
なんとか、ご機嫌をとらねばならぬ、このまんま悪徳代官と思われ
たら 悲しすぎるではないか!?と、あせる飼い主が 当然
思いつくことといえば、100%ごはん、である(断言)。
「さ、これ食べろ。」
慌ててえさと水の用意をして 新しい籠に いんこと共に入れて
やるのだ。というより。これより他、飼い主がいんこのご機嫌を
とる方法をわからないといった方がよい。
ここで。えさでも食ってくれりゃいいんじゃが。えさも食べずにしょん
ぼり籠の隅にうずくまったりされちゃったら。
飼い主 呆然。立ち尽くし、為すすべなし。
電撃結婚はゴールではなく 結婚生活のスタート地点にすぎない
ことに ここに至って思い知るわけである。(^^;

しかし。この衝撃がけっこう ポイントなんである。
これが「両者の合意」による電撃結婚ならば。お互い 生活の
なかで起こりうる衝突も 互いに主張しあって 譲れないケンカ
に発展したりすることも あるだろうが。
「両者の合意なし」に電撃結婚したらば まるで おのれが悪徳
代官のように いんこから見なされておる、って事実は 飼い主
のいんこに対する大きな弱み、ウィークポイントになるのだ。
したがって、飼い主は 通常ならば考えられぬほどの歩みより
をいんこに示すわけだ。
えさをきらさぬようにせねばならん、いんこと遊んでやらにゃなら
んと 午前様(^^;が激減してみたり、己の為に野菜なんぞ買った
ことのない人間が いきなりスーパーに出入りするようになった
り(←新鮮な野菜を求める結果、である)、さんざん買うのを我慢
していたエアコンやら空気清浄器をあっさり買ってしまったり、
数えだしたらきりがない(笑)。
かくのごとく。「いんこペースな生活基盤」が出来あがっていっちゃ
うわけである。それもこれも、一目惚れしたいんこに何とかご機嫌
を直してもらいたい一心の飼い主の心情であり、その必死さは
思わずもらい泣きしたくなる光景である(T-T)。

さて。かたや、怒りのいんこはっていうと。
飼い主はすっかり「嫌われた」と愕然としていた間に 環境に慣れ
すっかり くつろぎの体制に移行していたりするんである。
要するに。怒っていたのは 環境がコロッと変わったから、って
だけの話であり、何も飼い主を「嫌って」いたわけでは ないから
、なんである。
っていうか。いんこに「理想の結婚相手(=飼い主)」像なんて
一切ないと断言したら ショックかね?^^;
画面の前で「うそじゃ〜〜っ!!」って叫んでいるかもしれない
方に あえて言おう!(笑)
よく話に聞く「迷いいんこ」が 元の飼い主が見つからず、拾われ
先でくつろいで暮らす、この事実、が まさに証明しておるんじゃ
よ!わっはっはっは・・・・笑ってどうするぅ(−−;
かわいがってくれりゃ、いんこはどんな飼い主でも好き
になってくれるのじゃよ(^^;;;。
なんか・・・書いている本人まで むなし〜くなってくる話ではある。

「知らぬが仏」とは、よくゆったもんで、こんないんこの実体を知らず
必死のご機嫌とりが実を結び(と信じ^^;)、環境に慣れのさばり始
めたご機嫌いんこが 飼い主に「ピッ♪」と返事してくれた時。
「何気にいんこ」で「片思いの電撃結婚」したはいいが、茨な新婚生
活を必死に乗り越えた飼い主は 遂にいんこと相思相愛になった
ことを知り、感激のあまり号泣してしまうのである(うそ^^;)。

かくのごとく。すっかり「いんこペースな生活」も飼い主に定着して
しまう、というわけで。「いんこにはまる旅路」も「いんこにはまって
る旅路」状態まで きちゃってるって寸法なんである(笑)。


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