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そろばん Excel関数で住宅ローン House
(1) 公庫ローンの概要
(3) ボーナス併用払い

3. 住宅金融公庫の仕組み

注: ここで言う公庫ローンとは、「新型住宅ローン」以前のものです。

(2) 固定2段階金利


 公庫ローンでは、返済期間は10年以上1年単位でなければならないことになっています。そして、この10年超の返済期間に適用される金利は、 当初10年間 と 11年目以降 で金利が切り替わる固定2段階金利になっています。

 この節では、
 当初10年間 
 11年目以降 
2.6%
4.0%

というパターンを、返済期間30年、ローン額 1500万円を、元利均等払い・月払いのみで実行すること例に、

住宅ローンの3変数=金利・返済回数・ローン額

を記述してみましょう。

 金利が2段階なので、住宅ローンの3変数も、ア 当初10年間と、イ 11年目以降 と2段階を分けて考えます。


ア 当初10年間

 住宅ローンの3変数を考えるとき、2段階金利であることにかかわらず、とりあえず返済期間を30年分と仮置きすることがミソです。金利は、当初10年間のものを使います。
金利 = 0.026 ÷ 12 = 0.00217
返済回数 = 30 × 12 = 360
ローン額 = 15,000,000

 さて、実際に考慮する期間は当初10年間に限られますから、CUMPRINC・CUMIPMT関数を使って累積の元金・利息を見る時には、10年 × 12ヶ月 = 120回分の計算を走らせます。

当初10年間の試算

 すなわち、当初10年間では毎月約 6万円を返済することになります(当初10年間の支払総額は 120回 × 約 6万円 = 約 720万円)。

 ローン額1500万円のうち、元金を約 377万円だけ減らすことができますが、約343万円は利払いに消えてしまいます(約 377万円 + 約 343万円 = 約 720万円)。


イ 11年目以降

 ここまでの返済をここでいったん精算します。
 当初10年間の支払いの後、残った返済期間は20年になります。また、ローン残額は 1500万円 - 約 377万円 = 約 1123万円になります。
 これを引き継いで、改まった金利 4.0%のもと、住宅ローンの3変数を改めて組んでみます。
金利 = 0.040 ÷ 12 = 0.00333

返済回数 = 20 × 12 = 240

ローン額 = 11,228,926

 それではこの条件の下、関数を走らせましょう。
11年目以降の試算
 11年目以降では、毎月の返済額が8000円ほど増えて、約 6.8万円になりました。(11年目以降の支払総額は 240回 × 約 6.8万円 = 約 1633万円)。

 ローン残額約 1123万円はすべて返済されますが、同期間で利息を約 510万円も支払っています。(約 1123万円 + 約 510万円 = 約 1633万円)。


 以上を総括して表にまとめると、こうなります。

 当初10年間 
 11年目以降 
2.6%
4.0%
毎月返済額 60,051 68,045
 元金 3,771,074 11,228,926  15,000,000
 利息 3,435,041 5,101,894 8,536,935
支払総額 7,206,115 16,330,820 23,536,935

 図を描くと、このようなイメージになります。

固定2段階金利の返済推移グラフ

 元利均等の特性から、返済開始当初は、毎月返済額のうち利息が占める割合はかなりものがありますが、次第に、少なくなっていきます。ところが、11年目以降になると、毎月返済額が1割程度増え、うち利息が占める割合はぶり返して大きくなります。これは、金利が 2.6%から 4.0%に改定された影響です。

 固定2段階金利は、いわば、2つの金利のローンを接ぎ木したもの、といえるでしょう。


補足

 公庫サイトには、「100万円あたりのめやす表」というのがあります。これは、当初10年間の毎月返済額を、金利・全体返済期間の2つの変数で表の形にまとめたものです。

 これは、住宅ローンの3変数=金利(当初10年間のもの)・返済回数・ローン額のうち、ローン額を100万円に固定して PMT関数 を走らせてえられるものです。


(1) 公庫ローンの概要
(3) ボーナス併用払い
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