鳥ほど、青春を生きる若者たちがあこがれる動物は無いように私は思う。
自分で若者とか青春とか言うのは下手なドラマだけの台詞だけだと思うけれど、鳥に憧れるということには変わりが無いように思う。
その憧れがヒトを空に駆り立てるんだ…すべてを忘れただ空高く舞い上がり大空を自由に飛びまわろうとするんだ!いつでも青春の心を忘れられないから!
蝋でかためた鳥の羽で太陽に向かって飛んだイカロスも、グライダーの実験中に事故死した滑空王リリエンタールも!
そうさ!ヒトは鳥になりたいんだ!大空を羽ばたきたいんだ!

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 「ねえ、もしかして今さ自分の世界にたっぷりと入っちゃってるのかにゃあ?」

その声を聞き横を見ると、ニヤニヤと彼が笑いながらたっていた。悪趣味な笑いだとつくづく思う。
彼の発言が当たっている為、あのニタニタ顔を見ると無性に腹が立つ。それに加え至極恥ずかしい。

 「鳥のこと考えていたんだね…いいよね鳥は。自由に大空が飛べる!」

何故、ばれているんだ…以心伝心なのか…。

 「君は感化されやすいなあ…。」

彼は言いつづける。

 「机の上にギリシア神話がある。それホメロスでしょ?。それに君の昼食のおかず!焼鳥がはいっていた!そして極め付けはこの前A○rを貸したばっかり!」

後ろ二つはどういうものか…。最後はクラスメイトがいる前で発言するものではない。はっきり言うと精神衛生上よろしくない。

 「ねえ、鳥好きさん。ちょっとよろしいかしらん。ボクも鳥好きだから仲良くしていただきたいなって…ふふ」

気持ち悪い。あんたはフランス書院やえっちなゲームの未亡人か。と思いつつも、マジックをやるなと察する。

 「まあ、とにかくこれを見て。」

彼はそういうと、ポケットから深い緑色をした小さなボックスを取り出し、その中から木にとまった鳥の絵がかかれているカード6枚と黒いリボンを取り出した。

 「バードウォッチングが好きなの。これは大リーグボール養成なんちゃらではなくてバードウオッチング行為者養成カード。」

凄いカードだ…。

 「いいかな?この6枚のカードには裏と表の両方とも鳥の絵が書いてあります。左下の数字は木にとまっている鳥の数。」

彼は続ける。

 「好きだけシャッフルしてください。6枚だとやっていて空しくなるかもだけど。そして時々、カードの表裏を交換してください。」

私は彼に言われたとおりシャッフルをし、時々表裏を交換した。

 「ボクが後ろを向いている間に、その6枚のカードを横一列に並べてください。それから数字を黒いリボンで隠してください。」

私は言われたようにした。カードを並べ黒いリボンをかぶせた。私がOKの返事を出すと彼は振り返った。その瞬間。

 「んー、60…3…いや64羽。」

と。

 「リボンを取って、数字を足していってみてごらん。」

私はリボンをとると、右下の数字を足していった。8+7+16+13+6+14……64である。64匹の鳥である。
数字が見えないあの時、彼は数えたのだ…。尋常ではない速さで。

毎度のことながら、色々な考えを働かせてしまう。それが良いのか悪いのか私にはわからない。
カードに描かれたきれいな鳥のイラストが、数字という記号の上を飛び回る。その鳥は自由なのか縛られているのか。ただその考えだけが私の頭の中を泳ぐ。


 「ねえ、あのさ…。」

彼が口を開く。

 「この前貸した、A○rを明日でいいから返してね。」


約束が先週までということを忘れていた…。


私は気づいた。クラスメイトが私をまるで犯罪者を見るような目つきで見ていることを。


私は自由な鳥になりたい。
私は鳥になってこの場から大空へと逃げ出したい。
 


商品情報

商品名:マジカルバードウォッチング

発売元:テンヨー

購入元:玩具店やデパートなど

値段:1300円

 

おまけの一言

こんにちは仕事の遅いライです。
今回はもうなんと言うか、私個人の性格が疑われる文章 という言葉につきます。
あと、奇術の方の中身が薄いとか。
フランス書院なんて買っていませんよ。A○rなんてクリアしてませんよ。(言葉の限定)
さて、本題のマジカルバードウォッチングのほうですが、はっきり言いますと相手に手渡し出来ません。
渡せることは渡せますけどリスクが高いと思います。
下手なネタモノではないのですが、観客がある実験をしてしまいますと法則がばれかねません。
ヘタなネタモノの方が渡しても大丈夫のように私個人は思います。
 

 

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