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今日、私は先日バーグンスプーンを見せてくれた知人の家に向かった。彼の家は街の中心部から自転車で20分ほど離れた郊外にあった。
彼のうちは少し古い普通の家だった。私はてっきり彼の風貌や行動から古い洋館に住んでいるのかと思っていたのだが、その考えはあっさりと崩された。
私は呼鈴を押し、一呼吸するとドアが開いた。
「やあ、おはよう。ごめんよ、迎えにもいけないで。」
と彼が言う。そして靴を脱いでいる時、ふと下駄箱のうえを見ると黒い25cmくらいの振り子時計がトットットッっと時を刻んでいた。
しかし何かおかしいのである。おかしいと言うか不思議なのである。よくどこが不思議か分からないのに不思議だなあと直感的に思うことがあるだろう。まさしくそれである。
じっと見つめてみると、やっぱり不思議なのだ。カードが浮いているのである。
最初は後ろから棒がカードへにょきっと出ていてそれで支えているのだと思った。しかしその考えは時計の一連のルーチンのなかで否定される。
振り子なのだ。これは振り子時計なのだ。支えられるはずがない。
「ああ、どうだい?おもしろいだろう。その時計。ちょっと見てごらん。」
そう言って彼は時計の前のカバーを外し彼がちょうど持っていたボールペンでカードの周辺に何もないことを示した。
私は、そのカードの破れた端に見えない糸のようなものがあり白い手のオブジェに繋がっていると考えていた。しかしそれも否定される。
浮かぶ考えの一つ一つが一連の流れの中でハッキリと否定される・・・。
彼は微笑みながら私をリビングへ通してくれた。私の脳は、彼の次の一言が発せられるまで、その問題以外の処理は一切受け付けようとしなかった・・・。
「おい、研究レポート明日までだろ。」と。
商品情報
商品名:ショックロック
購入元:トリト
製品には黒と黄の二種類のカラーがあります。実は私は黄色を購入しました。