6/9 ロンドン公演−第8話−
だから、ロンドン塔へは
早目に行けって言ったのニィ〜。
そんな、苦情が聞こえてきそうである。
なんせ、ロンドン塔に着いたのは、
ロンドン公演−第8話−
になってからなのだから。
お腹いっぱいのまま、
ロンドン塔に潜入したボクたちは、
無料ガイドツアーやってるよん。
の、あま〜い言葉に引き寄せられ、
ツアーが始まるのを待った。
イカにもロンドン塔は任せてチョ。
という格好をしたオヂちゃんが
楽しそう〜な口っぷりで
ロンドン塔の歴史を話し始めた…。
ジャングル・クルーズの船頭さんのような、
愛想を振り撒きながら、
人が処刑された話しや幽霊がでる話しなどを、
とっても楽しそうにしている。
英語がサッパリ解らないボクにとっては
、都合がよかった。
ときどき周りの外人が笑ってるの見ると、
ジャングル・クルーズよりは、
さむ〜くなかったのだろう。
結局そのツアーは、
ニ、三箇所だけしか行動を共にしなかった。
ツアーを離脱したボクらは、
塔の中庭で一休み。
庭の柵に腰掛け、
守り神とも言われるカラスを眺めていた…。
ふと、顔をあげると衛兵人形が目に入った。
等身大のヤツが扉の前に置いてある。
バッキンガム宮殿には、
アレの動くやつ(本物の衛兵)があるんだよなぁ〜。
そんなことを、ボーとした頭で考えながら
目の前の家族連れに目を細めていたその時…。
カシャッ。
!?
カシャッ、カシャッ、タッタッタッタ…。
で、出た〜!
あの衛兵人形が突如奇妙な運動を開始した。
「ショ(ハド)、ショ(ハド)、ショーン(ハンドルゥー)!
で、出たよ、ゆ、幽霊がぁっ!」
『い、いや。幽霊じゃないですよ。
衛兵はジィ〜っとしてると疲れるから、
ときどきああやって運動しているんですって。』
「なぁ〜んだ。幽霊じゃないんだ、アレ。
本物の衛兵だったんだねぇ〜。」
『当たり前だろうが。』
そんな、衛兵に銃口向けられたような、
目の覚めるツッコミをしてくれた
ショーン(ハンドル)に、
「じゃあ、あれは地毛?」
と聞くのは、自ら引き金を
引くようなものなので止めといた。
じゃあ、奴らはスポーンみたいに、
なっが〜いアタマなの?
ばっきゅ〜ん。
きゅ〜ん。
きゅ…
…
…
その後のことはよく覚えていない…。
王室ギャラリーの宝石コレクションが
微かに脊髄の奥のほうで輝いている…。
気が付くロンドン塔をでて、
テムズ川沿いを歩いていた。
すこし歩くと、
アイスクリーム屋を発見し早速買って食べる。
ふと見上げると、
目の前にはタワーブリッジが聳え立っていた。
次の目的地はアレだ。