6/10 ロンドン公演−第9話−
テムズ川を眺めながら、
アイスクリームを平らげたボクたちは、
タワーブリッジへと歩きだした。
橋には広い歩道が用意されており、
観光客で賑わっている。
皆カメラ片手に記念撮影。
橋なので、当然川の上にかかっているので、
生涯物がなく街の様子が綺麗に写せるのだ。
心地良い風が、
ボクたちを橋の向こうまで案内してくれる。
途中案内所があり、
ここからタワーに上れるらしい。
覗いて見ると、6ポンドちょっとかかるとのこと。
「ふ〜ん、上るだけでねぇ〜。」
と思ったが、まぁ来たついでだ行って見よう。
お金を払ってパンフレットを見ると、
どうやら上るだけでなく、
このタワーブリッジの仕組みや、
作られた歴史を説明してくれるらしい。
いざ入ろうとして、チケットを渡すと、
『Can you speak English?』
な、なにぃ?
ひょっとして英語ができない奴は入れないのか?
だったら、金払う前に言えよぉ〜って感じ。
それとも、新手のサギ?
それだったら、
スケバン刑事のサキがだまっちゃいねぇぜっ!
…へ?違うの?
なになに、
日本語のガイドが用意されてるって?
どどど、どうしよう、このヨーヨー。
ポケットから出しちゃったよぉ、
パカッて開いちゃったし…。
笑いたければ、笑うがいいさ…。
中に入るとエレベータが
ボクたちを待っていた。
これで上までば「びゅーん」と
行ってくれるんじゃ楽チンでいいね。
それ、ばびゅーん!
2階どまり。
案内のオヂチャンがこの辺で待て、
時計の方を見ていろとのこと。
暫く待っていると、
白い壁に映像が映し出された。
と、同時に時計がぐるぐるぐる…。
ハイ、おしまい。
その後階段を上り、3階へ。
そこでも、案内のオヂチャンがその辺で待て、
こっちの方を見ていろとのこと。
暫く待っていると、
部屋の隅っこから人形がでてきた。
すると、奴らは橋が出来るまでのいきさつを話し始めた。
入り口で渡されたスピーカーからは、
独特な日本語が聞こえてくる…。
『おいら、確かに見たんだよぉ。
あの山のむこうに、
青白い光に包まれた
円盤が飛んでくのをさぁ。
飛行機?そんなことたぁないね。
アレは絶対UFO、
間違いないよ。』
ハイ、おしまい。次ぎ行って。
そんなことを3〜4回繰り返して、
ようやくボクらは展望通路に辿り着いた。
展望通路はガラス張りになっていた。
景色は、うわ〜きれい!
と、言うほどでもなく、
橋の上と下でさほど変らないと思うのが、
本音である。
笑ったのが、
写真専用窓があったことだ。
ガラス越しの写真では
綺麗に映らないので、
写真を撮る人はここからどうぞ。
ってな具合である。
イギリスに対し高貴なイメージを持っていたボクにとって、
あまり見たくない姿であった。
アメリカの傲慢っぷりを見習って欲しいくらいである。