6/20 ロンドン公演−第13話−
シャーロック・ホームズ博物館を
後にしたボクとショーン(ハンドル)は、
すぐ近くのリージェンツ・パークへと突入した。
この公園の敷地はとても広く、
野外劇場や動物園まである。
こんな所で迷ったら、そりゃもう大変。
3日は出て来れないだろう。
それほど食料を持っていなかった我々探検隊は、
入り口にある地図で念入りに場所をチェックする。
すると…。
『ふぅ〜、ね、ねぇ。今ドコ?』
「は?」
隣を見ると、若いオネェ〜ちゃんが
目をギラギラさせて地図をみている。
「何を狙っていると思う?
キツネ、それともタヌキかなぁ?」
と、ショーン(ハンドル)に問い掛けると、
『い、いやぁ、そうじゃないと思うけど…。』
「じゃあ、ウサギ?」
『別に、動物を狙って
ギラギラしてるんじゃないと思うけど。』
「そうかなぁ、ボクには動物を
欲している目にしか見えないよ。」
彼女はまだ、地図を食い入るように見ている。
『え〜と、え〜と…。』
「ここ!」
『?』
「現在地はここだよ。」
『オー、サンキュー!』
「っで、ドコに行きたいの?」
『動物園。』
…やっぱり。
「動物園はココだから、だいぶ距離があるよ。」
『平気、平気。走って行くから。』
さすがである。
それぐらいの意気込みがないと
獲物は捕まえられんぞい。
ボクたちは、真昼間からキリンやカバを
食する気にはなれなかったので、
ボクは水、ショーン(ハンドル)はアイスクリームで我慢した。
公園には数々の美しいバラが咲いており、
人々の目を楽しませていた。
バラ園をぬけると、
どうやら公園のホボ反対側にでたようだ。
無事に生還できて良かった。
次ぎの目的地、大英博物館を目指すため、
地下鉄の駅を探す。
公園内にある地図のところへ行くと、
あった、あった、
ちゃんと最寄の地下鉄への方向が書いてある。
← 動物園 ・ 地下鉄 →
地下鉄の方向へ向かって歩き出す。
門まで一直線の道がつづいてる。
その両側に設けられたベンチには、
家族連れやら、カップルやら、ミナ楽しそう。
ようやく門まで、辿り着いたその時、
遠い後ろの方で、象が嘶いた。
『パォーン(助けて〜)。』
彼女は余程ハラが減っていたのだろう…。