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「てぇへんだ、てぇへんだ!」
親分、てぇへんですよぉ〜!」

『なんだよハチ、随分騒々しいじゃねえか。
もうとっくに夜の8時を過ぎてんだ、
ちっとは静かにできねぇのかい?』

「何をのんきなことを言ってんでやんすか、
親分には、聞こえねェんですかい、あの音。

『音ぉ〜?…いや、なんも聞こえねェなぁ。
ハチ、お前さんの空耳ってやつではねぇのかい?』

「そんなことないっすよぉ、
よ〜く耳を澄まして聞いて見てくださいってば。」

『…』

『…』

 

 

 

パラララ〜、パラララ〜、
ビッビー、ビッビー、ビッビー、
ブロロロ〜、ブロロロ〜、
ギャーウォーォ〜!

騒々しいのは当たり前である。

ハチべぇの比ではない。

暴走族、参上。
そこんとこ、夜露死苦。

みな思い思いにクラクションを鳴らして、

狂ったように叫んでいる。

さすがに箱乗りをする者はいなかったが、

サンルーフから上半身を乗り出して

ギャーギャー言っていた。

派手な騒音の割には、

走っているところが実に地味である。

家の近くには、124号線という大きな通りがあり、

なおかつ78号線という高速道路まであるにも関わらず、

我が物顔で走っているのは、

アパートの裏の住宅街。

実に寂しいものがある。

電灯もロクスッポないところである。

折角身を乗り出して暴走するなら、

せめて高速道路で1

00マイルくらいで走って欲しい。

それが出来ないというのなら、

隣の街ニューア〜クで是非トライしていただきたいものだ。

パラララ〜、パラ…
うるせぇ〜、ばきゅんっ!
うっ…。

狭い住宅街を占拠した暴走族は

同じ地味〜な道を行ったり来たりしていた。

こんな狭くて短い道路往復して楽しいか?

ちょっとそんなことが心配になりかけてきたころ、

暴走族の騒ぎを聞き付けたのか、

数台のパトカーがやってきた。

さすが、警察である。

こんな時は、とても頼りになる。

まさに市民の味方だ!

 

 

ピーポー、ピーポー、ピーポー、
ーポー、ピーポー、ピーポー、ピー
ピーポー、ピーポー、ピーポー、

 

お前のほうが、うるせーよ。

 

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