6/27 ロンドン公演−第16話−

博物館に入り、真っ先に向かったのは、

エジプトの間。

ここには、古代エジプトの遺産が

たくさん展示されていた。

ピラミッドを守っていたであろうプチ・スフィンクスや、

その内部に描かれていた絵を

壁ごと引っ剥がして持ってきちゃったり、

ひどいのは、棺おけ丸まる

運んできちゃってたりする。

中身財宝はもちろん懐にいれちゃって、

展示するのは箱だけ。

箱にも象形文字が書いてあるから、
庶民はそれでも眺めてて〜!

ってな、感じ。

それでも、やっぱり本物はスゴイ。

今まで目にした象形文字と言えは、

せいぜい、

ティティティ、ティ〜アイ、TIM。

ぐらいだったから、

棺おけにビッシリと描かれた象形文字は感激ものであった。

他にも、様々な彫刻が飾ってあった。

例のウルトラの母のような髪型をした像や、

身体が人間で、顔だけ犬の像なんかも置いてあった。

それにしても、

同じ人間と犬のアイノコなのに、

随分対応がちがうものである。

身体が人間で、顔が犬の場合は、

神として崇められて、

もう一方は、

人面犬。

として笑われるのが、オチである。

また、それぞれの作られかたにも大きな違いが。

身体が人間で、顔が犬の場合は、

神として崇められているので、

巨大な石像に実に亭々に一本一本描かれているが、

人面犬の方は、

黒マジックで、眉毛書いただけ。

この違いは、ナンナンダァ〜!

ボクはこの謎を解明すべく、

ロゼッタ・ストーンの翻訳に取り掛かった。

「ふむふむ、なるほど…。」

『何か、判ったの?』

ショーン(ハンドル)が横から問い掛ける。

「い、いや…、何も。」

彼のマジックを握る手がプルプルと震えていた…。

 

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