7/1 扇風機購入物語3
我が家に新入生が入学してきた。
ちょっと、季節はずれだが、
まあ、良しとしよう。
当然我が家では、
新入生を歓迎する入学式が開催された。
《司会》
「これより、扇風機入学式を開催します。
まず、はじめに、
校長先生のお話。」
校長先生役を買って出たボクは、
コホンと、軽く咳払いをして、
マイクの前に立った。
いやぁ、みなさん。
暑い中大変ご苦労様です。
彼が来てくれたおかげで、
これからの我が家が涼しくなることを希望して、
挨拶に代えたいと思います。
パチパチパチ…。
《司会》
「続いて、国旗掲揚。
みなさん、国旗の方に注目してください。」
国旗掲揚の係りでもあるボクは、
貧乏国の国旗であるビニ〜ル紐を
扇風機のアミに結んでスイッチON!
ファンが回り出すと、紐がコイノボリのように、
ぶわぁ〜。
(ん〜、涼しげ〜。でも、めっちゃビンボ臭〜。)
《司会》
「続きまして、国家斉唱。
みなさん、口を大きく開けてください。
さん、ハイッ!」
あ゛ぁ〜〜〜。
おぉ、これゾ貧乏国の国家にふさわしいくらいのブルブル声である。
タマシイまで、口から出て行きそうな勢いである。
あ゛ぁ〜、あ゛っ?
あ゛ががが…。
ウッカリ首振りスイッチをONにしておいたので、
反復横飛びをしながらの、国家斉唱となってしまった。
《司会》
「異常なので、入学式を終了します。」
式も無事終了した安堵感からか、
眠くなってきた。
時計を見ると、夜中の2時。
そろそろ寝るか。
今日からは、扇風機があるから、
暑さで眠れないなんてことは、ないだろう。
快適な睡眠がボクを呼んでいる。
サスガに強では、寝てる間に
ズラが飛んでしまうかも…。
との、心配があるので、
弱のスイッチをONにしたまま、
眠りについた…。
スヤスヤ…。
スヤスヤ…。
…
…
さみぃ〜っ!キサマ退学じゃ!