7/12 最後の診察
無事に予約を取ることができたボクは、
時間キッカリに病院に辿りついた。
受け付けで名前を言うと、
『そこで、待っとけっ!』
「は、はい。」
美人の割には、きっつぅい口調で言われると、
おとなしく引き下がるしかない。
雑誌を読んだり、テレビを見たりして待つ。
暫くすると、
『ぐぅ〜ふぃ〜。』
「ほ、ほ〜い。」
おたんこナ〜スに呼ばれて、ふらふらと立ち上がる。
今日は、ドコの部屋に連れて行かれるのだろう。
『じゃあ、まっすぐ行ったレントゲン室に入って。』
?
聞き間違えたのだろうか。
レントゲン室と聞こえたような気がしたけど、
いつもは、鶴の間とか、鳳凰の間とかに蹴り込まれるのに…。
でも、このまままっすぐ行ったら、レントゲン室だよなぁ。
チラッと、龍の間を覗いた時、
『まっすぐ歩けって、
言ってんだろうが、あ゛?』
「ス、スミマセン。」
無理矢理レントゲン室に蹴り込まれ(ヤッパリ蹴り込まれた…)、
壁に貼り付けの刑。
すかさずX線照射っ!
びろ〜。
いつもより、長く照射しておりますぅ〜。
ちと照射時間が長かったせいか、
服にウッスラと浮かび上がってしまい、
まさに、
ショッカー・コスプレ。
レントゲン撮影で、腹黒いのがすっかりバレてしまったボクは、
懺悔の間に通された。
やがてDr.Cがやって来て、診察開始。
『やあ。久しぶりだね。元気してた?』
「あぁ。元気だよ。」
『じゃあ、何しに来たんだよ。』
そ、そんなぁ〜。
お前が6週間後に来いって言ったのニィ。
『う〜ん。足はもう大丈夫みたいだね。
治療は今日で終わり。もう走ってもイイよ。』
えっ?もう終わりなの?
だって、前の時にネジを外してくれるっていったじゃない。
『あぁ、あれね。気が変った。
手術はしないほうがイイよ。』
『面倒くさいし。』
えぇ〜?
だって、痛いんだよ、ネジのトコロが。
『それはねぇ、運動してないからだと思うんだよねェ。』
それでも、ネジの部分が時々痛むんだけどと食い下がる。
すると、
『ちぇっ、ショウガナイなァ。
じゃあ、痛くなったら電話して。』
まるで、「気が向いたら電話して。」と言われたので、
実際に電話すると、「ホントにかけてきたの?」っという
オチが待っているような約束をして家路に着いた。