8/2 ロンドン公演−第25話−

ロンドン観光3日目。

サッカー好きのロンドンっ子に魅せられて、

ウッカリ買ってしまったマンチェスターユナイテッドのユニフォーム。

ここアメリカでは、サッカーはさっぱり人気がないので、

これをロンドンで着ないことには、

なんのために大金をハタイテ買ったのかってことになる。

いつもより濃い目の熱いコーヒーを飲み、気合十分。

ロンドン観光最終日ということも手伝って、やる気マンマン。

燃えるように真っ赤なユニフォームに身を包み、

いざ、ロンドンの街へ…。

さ、さみぃ〜(ブルブル)。

前日、アレほど日が差していて暑かったのがうそのよう。

空を見上げても、お天道様は見当たらず、

それどころか、自動販売機に青い字で書いてあるような、

つめた〜い風が容赦なく吹いていた。

それでも、今日コレを着ないと他に着る機会がないので、

我慢して着ることに…。

せめて上に何か羽織れば良かったのだが、

それでは、折角のマンチェスターユナイテッドが、

見せびらかすことが出来ないのである。

「ま、そのうち晴れるっしょ。」

日が差せば、程よくマイルドな暖かさになり、

絶好の見せびらかし日和になるだろうと、安易に考えていた。

ココが、北海道より北にあるロンドンだという

意識はまるでなかったのである。

地獄はすでに始まっていた。

今日最初に向かうのは、バッキンガム宮殿。

例の赤い服に黒いフッサフサの帽子を被った、

衛兵がウジャウジャいるところである。

地下鉄を降り外にでると、

いきなりメチャ寒っ。

風もサッキより強くなっている気がした。

それでも、負けじと宮殿へ向かって歩き出す。

…が、途中でリタイヤ。

速攻近くのカフェで、超ホットカフェオレを購入する。

あぢぃっ!

ちょーホットをオーダーしたため、

カップの中ではカフェオレが地獄のごとく沸騰していた。

それを一気に飲んだボク。

想像してください…。

ジャージャーのように舌をダランと垂らしながら、

宮殿についた頃には、小雨がぱらついていた。

もう、泣きっ面にハチとはこのこと。

そんなボクを二度と立ちあがれなくしたのは、

「衛兵の交替式は30分遅れます」

の看板であった。

 

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