8/7 ロンドン公演−第29話−

チョ〜寒いからという理由で、

とっとと見きりをつけたボク達は、

グリニッジ行きのフェリー乗り場に向かった。

寒い川岸で、じっとフェリーを待つ。

どのタイプのフェリーが、グリニッチ行きなのか、

さっぱり判らないので、内心ドキドキ…。

屋根のないフェリーだったらどうしよう?

ただでさえ寒いのに、

この上水面で45分もじぃ〜っと

していたら確実に、

死ぬ。

いろんなフェリーが近づくたび、一喜一憂するボク。

2〜3隻のフェリーが、通りすぎたあと、

ようやく、グリニッチ行きらしいフェリーが到着した。

よかった、屋根がある。

それは、一階が室内になっていて、

二階が、オープンになっているタイプのものだった。

運良く、列の先頭のほうに並ぶことができたので、

キャーキャーはしゃいでるガキンチョどもを蹴散らし、

室内席を確保する。

さすがにミンナも寒いのか、結構室内席は大人気。

ボクらもロシア人御一行様と、相席になった。

やっぱ、ロシア人でも寒いんだァ。

と、ミョ〜に変な親近感を一方的に持って、ニヤッてするボク。

調子に乗って、「イッツ・ア・スモール・ワールド」を、

口ずさんでしまう。

せぇ〜かいは〜、お〜なじぃ〜、

せぇ〜かいは〜、せぇ〜まい〜、

せ、せ、狭ぁ〜いっ!

8人掛けくらいのイスに、ロシア人御一行様4名と、

ボクとショーン(ハンドル)の計6人しか座ってないのに、

すっんごく、狭いのである。

お前ら、太りすぎ。

現在のロシアのドコにそんなに食料があるっての?

ぐらいミナでっかいのである。

そのくせ、次ぎから次ぎへと、

どこからともなくお菓子がでてきて、

まぁ、食べる食べる。

折角ロンドンに来たんだから、

ちっとは、外の景色でも見たら?って感じ。

そんな、ニュ〜タイプなボクの電波をキャッチしたのか、

御一行中の若造が、カメラ片手に外を向いた。

それに釣られて、御一行窓に釘付け。

暫く、無邪気に景色に見とれていた御一行ではあったが、

ここで、母親らしき人物が恐ろしい発言をした。

写真を撮るなら、
窓を開けたほうがイイんじゃない?

な、なにぃ〜!?

お前はアホかぁ〜!

ここにいる皆は、外が寒くてやだから、

一階に陣取っているのに、どうしてそうゆうことをするかなぁ。

こころやさしいショーン(ハンドル)は、

写真を撮ってくるといって、

この極寒の中飛び出して行ったんだぞぅ。

どうして、そうやって人の死を無駄にするんだァ!

って、勝手に殺すなァ!
by ショーン(ハンドル)

あら、お帰り。寒かったでしょう。

トン汁しかないけど、暖まるからよかったどうぞ。

そんな、ミニコントにも、クスリともしないロシア人は、

どういう教育を受けてきたんだろうか。

きっと、「笑ってる場合ですよっ!」とか、見たことないんだろうなぁ。

 

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