8/10 ボクらのアイドル!キョン

郵便ポストに溜まっていた封筒などに、

一つ一つ目を通してゆく…。

その大半が、何らかの請求書か、

チラシ、ダイレクトメールであった。

と、そんな中に黄色い紙切れを一枚発見。

なんだ、コレ?

はっ!ま、ま、まさか…。

とうとう、ボクも兵隊行き?

職場の人たちにお別れを言わなくちゃいけないな。

でも、みんななんて言うだろう?

きっと、コレを見せて事情を話せば判ってくれるさ。

「すいません。今日限りで辞めさせて頂きます。
今まで本当にお世話になりました。」

『ちょ、ちょっと待ってよ。何言いだすの、急に。』

「ハイ。実は、とうとうボクのところにも徴兵の赤紙が来ちゃって。
コレなんですけど…。」

『ちょ、徴兵?』

『今時そんなの聞いたことないよ。
…何コレ?』

「だから、徴兵の赤紙。」

『コレのドコが赤いの?黄色じゃん。』

「へ?黄色?」

『どっからどう見ても、黄色だよ。
第一コレ、郵便局からの不在通知でしょ。』

「うっそぉー!?じゃ、じゃぁ何で、ボクには赤く見えるのぉ?」

『知るかっ!
それより、キミ。何でオデコに赤い紙を貼ってるのかね。』

「赤い紙?オ、オデコ?」

『そう、その短冊みたいなヤツ。七夕ならとっくに終わってるよ。』

反射的にオデコに手を当てる。

クチャッ。

ホントだ。赤い紙が貼りついている…。

何でだ…。

はっ!し、しまった…。

幽幻道士の試写会に行った時に、
テンテンにオフダを貼ってもらったの、
すっかり忘れてたぁ〜っ!

ざっと計算しても、十年以上も経っている…。

あな、おそろしや。

兵隊に行かずに済んで、嬉しさ100倍。

スキップしながら、郵便局に行った(1マイル強)。

「すいませぇ〜ん。不在通知当たっちゃったんですけどぉ。」

『あぁ、アンタか。…ホレ。』

受け取りのサインをし、生粋のアメリカ人っぽく、

その場で開ける。

― 契約更新のお知らせ ―


早く決めやがれでございます。

き、昨日のと同じじゃねぇか…。

 

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