9/15 ロンドン公演−第40話−
ハロッズが休館のため、再度バスを捕まえ、
泣く泣くホテルに戻った。
ハロッズは明日空港行く前にちょっと寄って行こう。
ふぅ〜、疲れたぁ〜。
観光終了である。
3日間の疲れがどっと出た。
時計を見ると、10時近い。
そろそろニュースでもやってるかね。
どれどれ、明日の天気はどうだろう…。
何気なくテレビをつけて、チャンネルをカチャカチャ。
すると、
『大変ですっ!
地球滅亡まであと10分です。』
な、なにぃ〜っ!そんなアホな。
聞き捨てならない台詞を耳にしたボクは、
テレビにかじりついた。
画面には、男女2人のニュースキャスターが映っている。
男のキャスターは、
眉間にしわを寄せてニュースを読んでいる。
女のキャスターは、
涙をぬぐいながら愛する息子へ最後のメッセージを伝えている。
『お伝えします。』
え〜、NASAからの連絡によりますと、
現在3発の核ミサイルらしきものが、
北極点上空より、地球に向かっているとのことです。
着弾予定地は、ワシントンDC、モスクワ、北京の3都市の模様です。
只今、ワシントンと回線が繋がっています。
ワシントンの状況はどうですか?
「はい、こちらワシントンです。」
え〜、先ほどのNASAからの報告を受けて、
ここワシントンでは市民が、パニック状態に陥っています。
空港には、脱出をはかる人々が押し寄せ、
我先に飛行機に詰め掛けています。さらに…
うわぁ、押さないでェ〜!
ザザザー。
『どうしました?』
…
どうやら、回線が切れてしまった模様です。
では、北京を呼び出して見ましょう。
北京の状況はどうですかぁ?
ショーン(ハンドル)と顔を見合わせるボク。
「見ました?」
『うん、見た。』
ウソだろぅ?おい。
帰れないじゃん。ってゆうか死ぬ?
もうボク達の頭ん中は錯乱状態。チョーパニック。
『インチキじゃないの、コレ。』
「でも、コマーシャル入んないよ。」
『やらせだよ。やらせ。』
「そのわりには、後に映っている人が多すぎない?」
それも、そうねぇ。
二人して、悪いほう悪いほうへと想像していく。
ボクたち、ここで死んじゃうのか…。
と、テレビでは、北京のパニックの様子が報道されていた。
『こちら、北京です。
北京でも、報道を見た市民がパニックに陥り、
町全体が荒れていますっ!』
と、言って流れた映像は、
天安門事件。
はい?こ、これって…。
ヤッパリ、うそぉ〜?
完全にやられた〜って感じ。
普通、フィクションならフィクションとス―パーが出てもいいでしょ?
20分くらいずぅ〜っと見てたけど、
コマーシャル入らなかったよぉ!
『アメリカ政府は、やってくるミサイルを、着弾前に迎撃するもようです。』
画面には、NASAのコンピュータが映っている。
『迎撃ミサイル発射!』
ピピピ…。
NASAのミサイルが、宇宙より降って来る物体目掛けて飛んで行く。
ちゅどーん。×3
『や、やりました。無事3発とも命中!
これで、地球に平和が戻りました。』
万歳をして喜んでいるNASA職員の後のレーダーには、
無数に降って来る核ミサイルが映っていた…。