9/20 ロンドン公演−第43話−

なんとか無事、

お土産のハ〜ブティ〜☆セットをゲットしたボクは、

もうこんな所に用は無かったので、

唐草模様の風呂敷をしょい、

ずらかる準備をしていた。

丁度、ほっかむりを締め直してしたその時、

『待って。テディベア買わなきゃ!』

と、ショーン(ハンドル)の声。

突然の声にビックリして、ほっかむりを締めていたその指が、

鼻の穴にささって、抜けなくなってしまった。

いでで…。

どうにもこうにも、抜けないので、

仕方なく、黒柳徹子のマネで乗り切るしかなかった。

「まぁ、そうなんでございますか。
テディベアねぇ。
わたくし良く存じ上げませんけど、
若い方たちには、結構あれなんでしょ、
人気があるんでございますでしょ?」

無言で歩き出す、ショーン(ハンドル)。

どうやら、『コヤツは、ほっといた方が良い』という結論に達したようだ。

なにはともあれ、テディベアを手に入れるには、

すんごく、広〜いハロッズ館内から、

その売り場を探し出さないとイカン。

これは、結構一苦労である。

「さっき、荷物を預けた所にも
売ってたよねぇ。」

なんとか、第2間接までめり込んでいた指を

引きぬくことに成功したボクは、

松尾伴内のようにデッカクなってしまった鼻を擦りながら、

ショーン(ハンドル)に提案する。

『そう言われてみれば、あったねぇ。』

そうと決まれば一目散。

信号なんぞ、お構いなしで道路を渡る。

息を切らして店内に入ると、

サッキ荷物を預かってくれたニィチャンが、

ニコニコしながら、やってきた。

『やぁ、もう買い物は済んだのかい?』

「ぼちぼちね。あとは、ここでハロッズ・グッズを買おうと思って…」

そう言うと、ニィチャンの顔から笑顔が消え、

真顔でこう言った。

『ごめんよ。ここにあるのは、
売り物じゃないんだ…。
唯一の売り物は、
この等身大テディベアだけさ。
洋服込みで、
2000ポンドだけど買うかい?
ちょっと、運ぶのが大変だけどね。
アハハ。』

そいつは、150cm近くもあるテディベアで、

ウィンドウの傍にディスプレイされていた。

そのデカさったらないが、売り物だとは思わんかったぞ!

近づいてよぉ〜く見てみると、ちゃんと値札がついていたから、

またビックリ。

冗談なら、冗談っぽく言え!
真顔で言うな!

またしても、ぶりちっしゅ☆ジョ〜クにやられたボクであった。

でも、やっぱりツマラナイよ君。

 

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