10/4 ロンドン公演−最終話−

テレビが点かないのでは、

ヴァージンアトランティックの飛行機に乗った意味がない。

仕方がない、ユナイテッドにするか。

と、非常口を開け、降りようとした瞬間。

ぶちっ。

一斉に座席のテレビが消えた。

おや?なんか触ってはいけないボタンでも押してしまったかしら?

皆、自分のテレビが消えてしまったので、

どよどよ、ざわざわし始めた。

ぶうぃ〜っん。

少しすると、これまた一斉に全席のテレビがつきだした。

どうやら、リセットボタンを押してしまったらしい…。

ポチっとな。

ひょっとして!

急いで自分の席に戻ってみると、

案の定、テレビが復活していた。

わーい。

そうこうしてるうちに、飛行機が動き出した。

ターミナルを離れ、滑走路へと向かう。

ごろごろごろ…。

そんな感じの音を立てながら、走っている。

あんまり路面がよろしくないのかなぁ〜。

きっと、でこぼこしてるんだろう。

ぼんやり、そんなことを考えていると、

ガッタン。

『なんか、今乗りあげたようの感じがしなかった?』

「した。」

『したよねぇ。おいおい、大丈夫か。
いったい、どこ走ってるんだろう。』

「さあ?」

機内が、ざわざわし始めたので、

パニックになることを、避けたかったボクは、

「機長に文句言ってくる」と、席を立った。

バンッ!

勢い良くドアを開けたものの、

はて、なんて言ったら良いのでしょう。

@ どこ見て走ってんだコラッ!
A さっさと、飛ばんかいワレ!

う〜ん、どちらも言ったとたんに、

ボッコボコにされるのは、目に見えている。

さんざん悩んだあげく、

やはり、郷に入っては郷に従えってことで、

Mind the gap.

飛行機は、ボクのナイッスアドバイスのお陰で、無事離陸。

旅の疲れからか、せっかくのテレビも殆ど見ることなく、

熟睡したまんま、ニュージャージーに着陸。

長い旅であった。

初めてのロンドン旅行。

また機会があれば、訪れて見たいものである。

完。

 

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