10/26 はちゃめちゃNY珍道中−その10−

4人を乗せたレガシィは、

5分ちょっとで、ショートヒル駅に到着した。

ここショートヒル駅は、閑散とした場所にあり、

駅のほかには、しょぼぉ〜い郵便局がポツンとあるだけ。

いつも土日にしか利用しないのだが、

この日は金曜日。

マンハッタンに通っているであろうビジネスマンが、

コーヒー片手に待合室で、新聞を読んでいる。

へぇ〜、土日とは随分雰囲気が違うなァ。

雰囲気もなにも、土日には待合室が開いていることはない。

ましてや、コーヒー売り場があったなんて…。

待合室一角にある、切符売り場へと向かう。

もちろん、普段ここを利用することはない。

ニューヨーク往復、4枚。

ここで普通なら、往復切符が4枚出てくるだろう。

誰もがそう思うはずである。

しかし、出てきた切符の枚数は、

16枚。

えぇ〜!?

と、ビビッてはイケナイ。

なぁ〜んで、こんなに貰うかっていうと、

この電車では、一区間乗るたびに、切符1枚が必要。

ショートヒルからニューヨークまでは、二区間だから、

片道2枚。往復で4枚。

それが4人分だから、全部で16枚となる。

それぞれの大きさが、微妙に違うので、

受け取った順番を変えないように、

指の間に、2枚ずつ挟んでいく。

まずは、左手に、

ボクの行きの分2枚、帰りの分2枚。

母(実)の行きの分2枚、帰りの分2枚。

もう、左手は一杯になっちゃった。

今度は右手に、

兄(実)の行きの分2枚、帰りの分2枚。

なっち(仮)の行きの分2枚、帰りの分2枚。

う〜ん、なんだかナイフ使いみたい。

順番を間違えないように、

そぉ〜っと渡す。

『へぇ〜、これが切符?
なんでこんなにあるの?
これ全部使うのかい?』

っんもう、説明する前からこれである。

じゃあ、説明するね。

最初に渡した2枚が、行きの切符で、

『もう、ゴッチャになって、
どれが最初に貰ったか、
わかんないわよ。』

がーん。

遅かったか…。

 

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