10/27 はちゃめちゃNY珍道中−その11−
切符購入の際に、親切にも、
オジサンは、ニューヨーク行きの電車時刻を教えてくれた。
次ぎは、42分だから。
その前に、何本か電車がくるけど、
それに乗っちゃァいかん。
ニューアーク行きだから。
おぉ、なるほど。
それは、危険だ。
折角の往復切符が、
台無しになってしまう。
『電車は、何分に来るんだい?』と、母(実)。
「42分。あと、15分くらいだね。」
『じゃあ…』
『写真撮ってる時間はあるね。』
「そ、そうだね…。」
の、「ね」を言い終わらないうちに、
手にはカメラが…。
よく撮るねぇ〜。
ニューヨークに着く前に、
フィルム無くなっちゃうんじゃないの?
それに、こんなショボイ駅、
撮ってもしょうがない気がするんだけど。
『いいんだよ、記念だから。
それに、二度と来れないかも知れないし。』
だ、だからぁ〜。
洒落になってないってば。
そんな、ボクと荷物を置き去りにして、
3人は、待合室の外へ行ってしまった。
待合室は、平日の朝を取り戻し、
新聞をめくる音や、コーヒーの香りが漂っている。
少し高目の窓からは、柔らかい朝の日差し。
少しだけ開いた扉の向こうには、
カメラを構えた、なっち(仮)が見える。
その横で、笑ってる兄(実)。
楽しそうだ。
ボクも、見ていて、
思わず目を細めてしまう。
そのタイミングで、
若い感じのサラリーマンが入ってきた。
新聞に目を通すのに忙しい彼は、
無造作に扉を開けた。
ボクを気にする訳でなく、
サラリーマンは、そのまま前を通り過ぎる。
彼が、視界から消えたその向こうには、
楽しそうな、3人の、
!!
え?
う、うそ…。
母(実)が、電話をかけている。
ど、どこへ?
昨日、日本から来たばかりの母(実)が、
いったいどこに、電話をする用事あるというのか、
し、しかも、
笑顔で、あさっての方向を見ている。
ま、まさか。
…
…
そう、彼ら3人は、こう言い残して、
席を立ったのであった。
写真を撮ってくる。