2/8 はちゃめちゃNY珍道中−その40−

ロビーでイヤってほど寛いだあと、

いよいよ搭乗タイムがやって来た。

当然、お金持ちクラスからの搭乗が、

開始されるわけだが、

スック。

脇で人影が…。

『何してるの?行かなきゃ。』

と、母(実)が、

闘志剥き出しで仁王立ち。

ま、まだだよ。

最初はファ〜ストクラスから。

ウチらエコノミ〜は、

アトアト。

『なぁ〜んだ。』

と、残念そうに座り、

みんなが並んでいる席を、

恨めしそぉ〜に見ている。

すぐに順番が来るよ。

それに、早く乗っても、

飛行機が出発するのは一緒だから、

早く着けるってもんでもないし…。

『もうイイかい?』

全然、人の話を聞いちゃいない。

だからぁ〜、

急いで乗ってもしょうがないんだってばぁ。

『まだ?』
まだ。

『まだまだ?』
まだまだ。

『まだまだまだ?』
ど、どうぞ、乗っちゃってください…。

ボーディング・パスを見せ、

いよいよ飛行機の中へ。

朝8時の便にしては、

結構込んでいたりする。

一足先に窓際に席を、

チャッカリ確保していた母(実)が、

キョロキョロしながら、

こう、のたまった。

『結構ナイアガラに行く人、
たくさん居るんだねェ〜。』

…。

別にこの飛行機は、

ナイアガラ行きって訳じゃないんだよ…。

『えぇ?じゃぁ、何処に行くんだい?
乗る飛行機、間違えたんかい?』

…。

や、そ、そうじゃなくって。

この飛行機は、バッファローって所に行くんだよ。

ナイアガラへは、

そこからバスで40分くらいなんだよ。

『なんだい、バスで行くんかい。
なんで直接行かないんだい?』

…。

お、降りれないからじゃないのかな。

た、多分。

『ふ〜ん。』

判ってないような、

理解出来てないような、

そんな感じのふ〜ん。

『ところで、まだ出発しないの?』

「まだ全員乗ってなさそうだからね
ほら、乗って来る人居るじゃない。」

ボクは、座席の前に置いてある、

パンフレットみたいなヤツを手に取り、

パラパラを捲る…。

『まだ?』
まだ。

『まだまだ?』
まだまだ。

『まだまだまだ?』
…。
…。

『まだ終わらないのぉ?
この珍道中ぅ〜。』

まだまだ…。

 

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