〔説明〕

これは王翰の「涼州詞」だが、厭戦気分と、ヤケ気味な兵士の心が良く表現されている。涼州とは、今の 甘粛省西部、当時は国防の第一線であった。そのころの西北方を詠じた詩には、いずれも風物の荒々しさ、味気なさ、 心細さ、戦いのつらさ等を述べたものが多い。「春光わたらず玉門関」(王之huan)など。
「古来征戦幾人か還る」の 感懐は、今も世界のどこかで・・・・。

葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲して琵琶 馬上に催す
酔うて沙上に伏す
君笑うこと無かれ
古来 征戦幾人か還る


うまい葡萄酒でも飲み、琵琶でもかき鳴らして憂さを晴らそう。酔った勢いで戦場に向かい、そのまま討死を遂げた としても、笑うて下さるな。どうせ生きて帰れるかどうか分からぬ身じゃもの・・・・