涼州詞

〔説明〕
辺境に出征した兵士の孤絶した心境を歌う。「涼州詞」は唐代の歌謡の名曲で、多く涼州(甘粛省)一帯の辺塞生活を歌ったもの。
これは、二首のうちの一つ。
黄河 遠く上る 白雲の間
一片の孤城 万儘の山
きょう笛何ぞ須(もち)いん 楊柳を怨むを
春光渡らず 玉門関
黄河を遠くどこまでも遡って白雲の間を行くと、ポツンと一つの小さな町、そして万丈の山々。
きょう人の笛よ、
なにもそんなに物悲しい別れの曲を吹き立てることはないではないか。ここ玉門関の外には、春の陽光さえ関を渡っては
来ないのだ。