
「説明」
(黄鶴楼にて孟浩然の廣陵に之くを送る)
黄鶴楼は湖北省武昌の西、揚子江に面して立つ楼。昔この地にあった酒屋に仙人が現われ、黄色の鶴に乗って去ったのを記念して
建てられたという。
広陵は今の江蘇省揚州。孟浩然が武昌から揚州へと、揚子江を下る旅に出るのを、作者が黄鶴楼で送別した
ときの作
故人 西のかた黄鶴楼を辞し
煙花三月 揚子に下る
孤帆の遠影 碧空に尽き
唯だ見る 長江の天際に流るるを
わが友人は西方、武昌の地に立つ黄鶴楼に別れを告げ、霞と花に包まれた三月、揚州へと下って行く。唯一つ見える遠い
帆かげは、青空の中に消えうせあとにはただ、長江の水が空の果てまでも流れているばかり。