パリ放浪記11


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昨夜から調子が悪いと思っていたら、朝起きると熱っぽい。
昼暑くて夜寒いという温暖差が激しい上に、わりと薄着でウロチョロしてたから風邪でもひいたかもしれません。ベッドから出る気にもなれなくて、申し訳ないけどユキオさんには今日はひとりで出かけてもらうことに。
ユキオさんが出かける前に、下の食堂からヨーグルトとチョコレートをとってきてくれて、まぁお昼はこれできのうのジャムを食べましょう。

今回の旅行には薬を持ってきたはずなのに、どうも飛行機の中に忘れてきたとしか思えず(座席で一度ばらまいてしもたのが原因では)、ユキオさんの置いていった「ケロリン」を飲む。ケロリン・・・・・・頭痛、生理痛、なんか違うみたい(笑)。

あまりに暇なのがよくわかる写真 ちなみに右の写真は暇にあかせて、ひとりホテルの部屋でフィルムの無駄遣いをしていた時のものなんですが、ケロリンの上にある歯磨き粉。これがかのシグナルプラスです!!僕の数少ない趣味のひとつは歯磨きなのですね。近所のスーパーで買ってきました。シグナルプラスの謎については、ラース・フォン・トリアー監督の『エピデミック』をご覧ください。なかなか愉快です。
スーパーにはシグナルプラスの種類もかなり豊富においてあって、中でも目を引いたのがこのゴールドストライプでした(笑)。なんだか恐れ多くてまだ使ってません。
ちなみに、左上に移っているドラえもんガムは、後日レストランで隣に座った小さい子にあげたら、子供よりも母親の方が喜んで、どこで買ったのか熱心に聞かれたが「日本のコンビニです・・・」と答えるしかなかった。

そして、この日はまったく冴えないことに、9時頃から3時過ぎぐらいまで寝てすごすという・・・・・・パリくんだりまでやってきて、いったい何をしているのやらやらやら。

目が覚めてからは、寝転んでテレビ鑑賞(笑)。
テレビのチャンネルはわりとたくさんあって、リモコンの操作がいまいちよくわからない。例えば14チャンネルを見ようと思ったら、リモコンでは1と4を押さないといけない。すると最初に1チャンネルが映るので・・・・・・ややこしい?僕がどんくさいだけですか?(笑)

最初はニュースを見ていて、やたらと逮捕シーンばっかり出てくる。
でもニュースやドラマなんて見ていてもよくわからないので、音楽チャンネル・・・・・・やっぱりあったMTV。しかし、ろくな音楽が流れていません。どうもこちらでもヒップホップが流行っているそうで、日本と似た状況なのかもしれませんが、フランス語版ヒップホップなるものをたくさん聴きました。でも、あんまりいいもんじゃないですね。致命的にダサイ!(笑)。なぜヒップホップというと音楽性のみならず、ファッションはいわずもがな、もはや顔つきまで似通ってくるのか。そして歌詞の内容まである程度推測できてしまうのか(笑)。街でもいくつか、そんなようなポスターを見ましたが、「おまえはMCATか!(古い)」っていう恐るべきダサさ。このあたりはどこの国でも・・・というところでせうかね。
あとメインはダンスミュージックというやつですね。ハウスだらテクノだら・・・こっちの方がずっとしっくりします。ただやっぱりその手の音楽には、よっぽどでないと興味がもてない。少し楽しみにしていたフレンチヌーヴェルポップ・・・なるものに触れる機会は、今回ほとんどありませんでした。
音楽に関しては、むしろ日本にいる方がほとんど何でも手に入るという状況なのかもしれません。

まぁ、そうやってベッドで腐りながら、テレビで「セーラームーン」なんて見ていました。すごいですよ。なぜかドイツ語版セーラームーンでしたが、日本と違ってどう聞いても主人公の声がおばちゃんの声でした。低〜(笑)。ドイツ語で妙に迫力があるし・・・・・・ある意味おもしろかったので、ビデオに撮って日本に持って帰りたいぐらいでした。

夕方ごろぬる〜くなったヨーグルトときのうのジャムを開けて食す。そこはかとなく哀しい。
ホテルの朝食も真剣に嫌になってきたところなので、今度から部屋でジャムを食べることにしようとひそかに決意。

夕方、ユキオさんがいったんホテルに帰ってくる。フォーションでオレンジ入りチョコレートケーキを買って来てくれて、大喜びでそれを食べる。今日はおとなしく寝ていたので熱っぽさも去り、フォーションで元気も出たし、夕方からサントゥスタッシュ教会のオルガンコンサートを聴きにいくことにする。

サントゥスタッシュ教会に着いたのは6時ぐらいでしょうか。あまり体調も完全でないので、しばらく教会前でぼーっとする。ここの前だったんですね、あのムーチョのCMの変なオブジェがあったのは(笑)。というか、僕は全然気付きませんでした。後から言われてそうなの?というぐらいで。

教会前にはとんでもないバイクに乗ったフランス産ヤンキーが大勢たむろしている。ヤンキーというのはどこの国でも、ある程度共通の格好をしているものですね(笑)。それに浮浪者も多い。
時間まで近くのゲーセンで遊ぶ。パリに行こうが、あんまり普段と行動パターンは変わっていないという。
日本のゲーセンと違って、実に寂れている感じがします。入り口には、どこのゲーセンでも黒人のコワモテのおっさんが立っていて、僕が入っていこうとすると上から下までジロジロと眺められました。中に入っているゲームはたいがいナムコとかコナミとかの日本製で、日本のアーケードでもお馴染みのゲームがたくさんあります。でも日本みたくDDRとか変な和太鼓叩いたりマラカス振ったり、あわやギターを弾いたり、そんなのはなくて、オーソドックスなレーシングゲームとか、わりと置いてあるところでもスノボーゲームとか警察モノ射撃ゲーとか、あとはゾンビもの射撃ゲーです。ゲーセンは日本の方が楽しい・・・

ユキオ君、ポンピドゥーの前にへたりこむの図 さて、サントゥスタッシュ教会のオルガンコンサート。
時間の少し前に教会に入っていくとすでに音出しと、神父さんが説教をしているところでした。かなり古い教会で、ラ・フォンテーヌやミラボー、モリエールらの葬儀もここで行われている。
教会でパイプオルガンのコンサートを聴くのは初めてです。音出しの時点で、荘厳な音色に魅了される。プログラムの類は全然見ずに単に聴いていたのですが、僕はてっきり古典的なものを演奏するのかと思っていたら、あきらかに現代的な音楽で、螺旋階段のように降りてきて、再び天の高みへと上がっていく音楽は素晴らしく、こういうゴシック式の教会で聴くことのできる幸運に感慨にふけっておりました。

ここの近くにはポンピドゥー芸術センターがあって、夜暗くなってからのポンピドゥーの不気味さ壮麗さというのは圧巻です。
明日はここに来ることにして、本日はホテルに帰る。



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