パリ放浪記14


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昼過ぎぐらいから起きだして、本日はうろうろお散歩。

件のモノプリ。この直後入り口付近にいるおっさんが喧嘩騒ぎを起こす ユキオさんは外国に行くと必ず現地のスーパーマーケットに行くそうで、ベテラン放浪者の彼女は今までいろんな国のスーパーに行ってらっしゃるが、なかでもフランスの「モノプリ」は楽しさにかけては最高とのこと。スーパーというよりも、日本で言う・・・なんですか、ジャスコのような店です。地下に食料品があって上階に生活雑貨や、いかにも大量生産な洋服が置いてあって・・・というアレです。雑貨、洋服に関しては、質的には決して良いものは置いてませんが、異邦人にとっちゃあ見るものなんでもおもしろくて、意外と楽しいのですね。

モノプリの地下食品売り場にて、大量にお菓子を購入。
悪食の僕は、食べるだけで舌がありえない色に変色したり、必ず次の日病気になるとか、表書きに「ビーフ味」なんて書いてあっても決してそんな味はしないとか、そういうジャンク菓子類が大好きなのであります!(実際大好きなわりには、そんなに食べないけどさ・・・)
で、さすがに昨今の健康志向(?)なのか、そんなに目を引くほどの「体に悪そうなお菓子」というのは置いてなくて、非常に残念。
僕はふざけた歯磨きグッズを多々購入。象のオカシラ付き歯ブラシとか、件のシグナルプラスを買い足す。ユキオさんは大好きな文房具類を溜め買い。

モノプリで購入した中でも強烈だったのが、「ヴィッテルいちご味」!
僕が初めてプラハでユキオさんと出会ったとき、ハンガリーのスーパーで買ってきたヴィッテルを持ってたんだけど、飲み口のところがなんというか噴射式(?)になってて、それを僕が自慢していたのがユキオさんは心ひそかにめちゃめちゃ悔しかったらしい(笑)。で、今回パリのモノプリには普通にヴィッテル噴射式が大量に売ってたんだけど、なんとイチゴ味があるではないか。これは買わなければということで、さっそく買って飲んでみたけど、まぁ、まぁ、まぁ〜当たり前すぎるぐらいに不味い!!なま薄〜〜い砂糖水。マズイマズイとお互いに押し付け合って、結局日本にまで持って帰ってきてしまいました。
こういうくだらないマズイ食べ物飲み物、つくづく大好きです。

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その後、ユキオさんとは別行動で、僕は再びサンジェルマン・デ・プレの本屋街へ。
この前は自分で購入した本の重さに耐え切れず、覗いてみるのを断念した本屋がたくさんあったからです。

書店Hune。フライヤーの類も充実 まずはカフェ、フロールの隣にあるLa huneという書店へ。ここは映画やアート関連中心にした店のつくりもなかなか良い雰囲気の店で、月光のごとき銀色のインテリアも良い感じです。ここでは従姉妹の子供のお土産に、粘土付き絵本なるものを購入。お風呂の中でも遊べるという。絵柄がちょっと気持ち悪いのがいい。
フランスでも漢字が流行っているのか、ちょっとした画集のような形式で和紙に「春秋」とか「心」なんて書いてある本が何種類が平積みしてあった。きっと漢字の意味そのものじゃなくて、形を愛でているだけなんでしょうね。でも「突」って正面に書いてある帽子を被ってる人なんて見かけたけど、それはもうちょっと考えた方がいいと思う(笑)。
あと日本人の変な発明、とかいう変な本を見つけて、立ち読みしてるとおもしろかった。日本人はなんしか変なもんばっかり発明してて、シャンプーハットからコーヒーを注ぐとかわけのわからん日本人観?



そこからソルボンヌ(って今は言わないそうですが)の方面へテクテク歩いていきまして、目についた本屋に次々入る。この前のテレパシーが通じた本屋のおじさんで、すっかり僕は店員に聞いてみる便利さの味をしめてしまいました。
本屋のおじさんに、恐る恐る小声で、しかもまたもやフランス語:日本語=3:7ぐらいの人迷惑な割合でユイスマンスの『L'art moderne』を探してるんですが・・・というようなことを言ってみると、僕にもよくわからないやりとりがあった後(←情けない)、おじさんは『Gustave Moreau par ses contemporains』という本を出して来てくれて、おおっ、なんとそこにはユイスマンスの『L'art moderne』からの引用が載ってるじゃないですか。今回のおじさんはあんまり優しそうには(見えなかった)ので、内心めっさビクビクしていたのですが、なんでも言ってみるものですね(笑)。同時代人の評価ということで、ユイスマンスの他にも名前を挙げていくと、レオン・ブロワ、フェリックス・フェネオン、ゴーティエ、ゴンクール兄弟、ラフォルグ、オクターヴ・ミルボー、ジョゼファン・ペラダン、プルースト、アルベール・サマン、ゾラ、画家ではセザンヌ、ドガ、ゴーギャン、マネ、ルドン、ルノワールと、とても嬉しい本でした。もちろん購入。

また別の本屋にて、モローのオルフェウスのモチーフについての本『Gustave Moreau, Maitre imagier de l'orphisme 』を購入。これはモローのデッサン付きの本で、装丁もよく、紙質も良い手触りのものでとても気に入りました。とは言っても、値段は1500円ぐらい。
他に『Imageries Litterature et image au XIXe siecle』という本を購入。これは題名以外で特に理由というか、あっジョゼ・コルティ社だ、と思って、それだけ(笑)。

再び店を移動して、マックス・エルンスト『百頭女』の大判の豪華装丁版を見つけて購入。

今回もかなり成果に満足しつつも、荷物は重くなってきたので、カフェ、ドゥ・マゴへ戻ってテラスでオレンジプラッセを飲む。1時間ぐらいなーーーんも考えずに、ぼんやりと目の前のサン・ジェルマン・デ・プレ教会を眺めつつ、根っこが生えそうになっていました。客に干渉してこない、パリのカフェは大好きです。


ドゥ・マゴのテラスから見た、サンジェルマン・デ・プレ教会とオヤジ&ギャルソン



なんだか目当てのものを買ってしまうとぐったり疲れてしまっていて、7時頃ホテルに帰る。
戻ると、ユキオさんが市場でぶどうをたくさん買ってくれていて、晩御飯にそれを食べて、とてもおいしかった。
その後、近所のカフェに出かけ、深夜までぼやぼやする。



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