パリ放浪記15
目次
ユキオさんは朝も早くからお出かけに。御家族へのお土産選びに、再びギャルリーラファイエットへ行かれた様子。
僕は寝坊で、昼頃からもぞもぞ起きだして、遅い朝食兼昼食をとりに、待ち合わせをしていたフォーションへ向かう。
フォーション本店はマドレーヌ教会を囲む広場に面してあるのだけど、そこのテラスに座っていると、確かに植木などで巧みに視線は遮られているものの、どうしても排気ガス臭くって、こんなところでよく平気で食事なんてしてられるよって、それを思えばパリのほとんどのカフェなんてどんな交通量の多いところでもがんばって皆さんテラスに出てらっしゃる。それともそんなこた気にしてない?(笑)まぁ、どっちゃでもいいですが、そこでの食事は非常においしかったのでいいです。
この日の昼食は、生ハムと野菜のサンドイッチと、パリですっかりはまってしまったブルゴーニュ産はちみつ入りケーキ。これが特筆すべき素晴らしさ!日本でもフォーションのケーキは何種類か売ってますが、あんなのは目じゃありません。ブラックチョコレートでコーティングした非常に大きな星型のケーキで、硬い表面を割ると中から濃厚なチョコレートとはちみつがドロリと出てくるという。
あとすっきりとしたデザインの細い瓶に入って出てくるフランボワーズのネクターも、僕の好みの味でした。ユキオさんはフレーズを注文して、どちらも甘すぎるかと思いきや、とても飲みやすくておいしい。帰国してから百貨店などで探してみましたが、日本では売ってないのかもしれません。
ああ・・・肉だら魚だらは食べないで、一生こんなものばかり食べて暮らしていきたいです。鼻血がでます(笑)。
フォーションではユキオさんが午前中に買ってきたどっかのブランド品(忘れた)の袋を見たイギリスの御夫人が、そのお店はどこにあるんですかと話しかけてきて、なんだかお話に花が咲いておりましたが、僕はちんぷんかんぷんへちまーでした(笑)。
さて、本日はのんびりしていますが、昼過ぎからルーヴルへ再び出かけました。最初行った時には、あまりの広さに圧倒されたのと、迷い倒したこともあって、今度は下調べもばっちりで見たいところを見るぞ、と気合十分。
まずはフランスの大作名画群のところへ。
エルグレコの聖者たちは、天から雷鳴として轟き落ちてきたかのように、僕の前に現れる。エルグレコの絵は驚異的な瞬間なんですね。幻視の瞬間。その驚異の瞬間が見る者にも聖であると同時に不吉で恐ろしい、身体の奥の方を震え上がらせるような恍惚感を与えてくれる。
長い廊下の真ん中をロープで仕切ってあって、そこに人の行列ができている。半端な長さではなく、角を曲がってもまだ行列は続く。「これはどこに続いてるんですか」と尋ねてみたら、あのモナリザだって。えーっ、こんなに並ぶのっ!?とりあえず並んでみると・・・・・・実際、言葉を失いました。ジョコンダの微笑にじゃありません。ああ、なんてひどい!どこのアイドルの記者会見じゃっていうぐらい、人人人人・・・・・そして大勢の人垣の上から手を指し伸ばして、写真を撮ろうとする腕腕腕腕・・・フラッシュもすさまじく、なんだここはーーーーっ!!!
目眩がして早々に立ち去りました。うー、ぞっとする。
でもせっかく会いに来たモナリザなのに、って部屋を出るときにもう一度振返ってみる。
そう、ジョコンダは微笑んでいました。
嗚呼!!
気を取りなおして、アングルのグランドオダリスク。そして前回行って忘れがたかったプリュードンも。後はイスラム美術、古代ギリシャ・ローマ美術などを見てまわり・・・・・・ぐったり。
美術館を出て、ルーヴルの地下ショッピング街にてお土産など購入。
ルーヴルのミュージアムショップはこちらの方にあって、美術館とは分離されてる形になってるのだけど、ここがまた広い!書籍だけでもかなりの数があって、日本語版もたくさん揃えてありました。ルーヴルの簡単なガイドと「視線」「鏡」などテーマ別に編集してある本がおもしろかったので、それも購入。あとブックマークも大量購入。僕は本の栞が大好きで、これにはいつもこだわってしまいます。例えば・・・マイリンクの『ゴーレム』を読んでいた時は、鈍い黄金色に光るユダヤのシンボルがついた紐状のブックマークだし、『さかしま』にはモローが描くところのヨカナーンの首が挟まれている。
ブックマークを物色していると、アフリカの偶像をモチーフにした栞を発見して、それがなんとまにらら先生そのままではないか。説明を見ると「アフリカの病気の神」とある。やっぱり(笑)。もちろんそのブックマークもお土産用に購入して、地下街の並びにあるヴァージンへ。
ここではまにらら先生への土産を目的としてCDを物色する。なにか決定的なハズレものがよろしかろう・・・と、1枚はちゃんと試聴して「これはハズレだ」と確認してから購入(笑)。えー・・・フランス人でなんとかデュパルマという、僕の大嫌いな「臆面もない毒にも薬にもならないラブソング」とゆーやつでした。もう一枚は、じゃあフランスで今一番流行ってるのを買っていってあげようと思い、特に何も考えず売り上げランキング1位のところに置いてあったものを購入。MUSEという人らのアルバムでしたが、これがまぁ日本でもそれなりに流行っていたんですね。ちっとも知りませんでしたが、まに氏と帰国してから聴いてみたけど・・・・・・まぁ、ポップなんだろうけど、無意味に壮大?よくわかりません。
と、そんなふうに無駄遣いをしつつ、ゲーム売り場もチェックしてまして、ソフトのほぼ9割ぐらいが日本製でした。しかも日本語版がそのまま売っています。FFとか・・・日本語のままのようですが、フランス人にはわかるんでしょうか。僕が行ったころはちょうどグランツーリスモ3(だっけ?)が出た頃で、日本と同じように店頭に平積みしてあったので、有名どころのソフトになるとフランスでも日本とほぼ同時に流通してるようですね。あと鬼武者がいまだ8000円ぐらいしていたので、価格はフランスの方が高めでしょうか。
深夜までブラッスリーで飲み、歩いてホテルまで帰る。
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