パリ放浪記3


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朝、目を覚ますとユキオさんがテレビを見ていて、なんか聞いたことのある・・・と思っていたらポケモンの歌だった。じゃあなくて、デジモンですね、やっていたのは。どっちでもいいけど、あのキャラクターがフランス語でしゃべってるのが微妙におもしろい。思わず見入ってしまい、おかげでパリ滞在中、ほぼ毎朝かかさずデジモンを見ることに。

本日は午前中は教会と美術館をひとつまわって、後はお買い物にお付き合いです。

まずはメトロで再びポンヌフ駅まで行き、昨日とは逆の方向、ルーブル方面のサンジェルマンローセロワ教会へ。連れのユキオさんは数年前少しパリにいたのですが、その時に気になってはいたのだが入らなかったので今回行っておきたい教会だとのこと。
雨樋の横が崩壊している サンジェルマンローセロワに行ってみると、いきなり正面入り口の足元には石の塊と土くれが粉々になって散らばっている。何事かと上を見てみると、カーゴイル像の横部分が崩れていて、足元に落下してきたらしい。かなり大きな石塊で、しかも「新鮮な」感じのする落ち具合だったので、苦笑いしつつ教会の中へ。

ちょうど午前中で、祭壇側のステンドグラスから太陽の光が射し込んで、素晴らしい光景に。教会の内部は暗く、ひんやりとしていて、観光客も誰もいないし、ユキオさんがいろいろとステンドグラスを見てまわっている間、僕は中央の祈祷所の方でぼんやりする。

その後、ルーブル美術館のリシュリュー翼の延長上にある装飾美術館へ。
位置的にはルーブル宮の中なのだが、作りはまったく現代風で入り口も見逃しそうになる。ユキオさんが以前来た時はこんなだったかなぁ、としきりに首をひねっているので、建てかえたのかもしれません。3階には中世の装飾品一般の展示があって、クラナッハの絵を見ることができる。

行きの飛行機の中でのこと、ユキオさんが言うには、大学でサンドニ像には頭のハゲ部分(?)だけを切り取られて、そこだけを手に持っている変な像があるらしいよ、なんていう話を友達から聞いてきたらしいのだが、どうもそれは違うんじゃないの?と話していた。
横から見るともっとエグイ だって、聖ドニって他の絵画を見ても、例えば有名なアンリ・ベルショーズの『聖ドニの祭壇画』なんてのも目隠しをされたサンドニが首を差し出して、大きななた包丁みたいなもので首を切られようとしている絵だったし(これから切られようとしている絵なのに、首のところにすでに赤い切られた後が入っていて、おもしろい絵)、他の聖人の間違いなんじゃないの、と言っていたら、偶然この装飾美術館にくだんの聖像があった(左の写真)。
確かにハゲ部分だけ切り取られている(笑)。ということで、それはサンドニじゃあなくて、聖ニコラの像でした。

で、4階部分には19世紀の装飾品が展示してあるはず・・・だったのだが、なんと閉鎖中となっている。2階のアールヌーヴォーのコーナーでは、全く別の写真展の会場になっていて見ることができず。
仕方なく1階にあるショップを見てまわっていると、守衛さんが話しかけて来て、日本人でしょう?と尋ねられる。日本が好きで、いつか日本に行きたいと思っているそうな。で、ユキオさんに僕のことを「弟さんですか?」なんて尋ねている。彼から見ると似ているらしいが、ちなみに日本人の目には全然似ていません。ちっ、日本人の顔の区別がつくようになってから来るこったね!(笑)。

うーん。少し肩透かしにあったような気分で、テュイルリー公園を抜けて、コンコルド広場へ。

お椀型観覧車 昨日、おとついはすごく寒かったが、今日あたりからずっと真夏日が続く。とは言っても、日本のように蒸し暑くはないので、ごく快適な暑さ。
テュイルリー公園の東のはずれにはちょっとした遊園地があって、観覧車が回っている。小さな子供たちが乗っているゴムのブランコみたいなのにめちゃくちゃ乗りたくて、乗りたい!とかなりねばっていたのだが、ユキオさんに諦めなさいと諭される。でも、すごく楽しそうなんですよ(笑)。ぜひ今後パリに行った方がいらっしゃったら、乗って来て感想を聞かせてください。観覧車も少し変わった形をしていておもしろいですね。(お皿みたいな形をしてる。それに回転が速い!)

さて、コンコルド広場にはかのリッツホテルがあったり、マドレーヌ教会に向かってシャネルだらグッチだらのお店が延々と軒を連ねるショッピング街です。ここに来ると、いきなり日本人の数がぐっと増えますね。エルメスの店なんて覗いてみたら、日本人の多いこと多いこと。

いろいろまわったあげくなんだか疲れてしまったので、マドレーヌ教会前のフォーションカフェでお茶。
そこのテラスでランチを食べましたが、さすがにおいしいのは当たり前ですね。ランチセットで140フラン、1フラン20円とすると2800円ぐらいになります。メニューも豊富で、デザートのタルト類は特にお勧めです。この日のデザートはフランボワーズのタルト。これが癖になって、その後、滞在中何度もフォーションカフェに通うことに(笑)。

例によって遅い昼食の後は、再びショッピング。

ユキオさんはさっそくさきほど目星をつけていたロンシャンにてお土産用のバッグを購入。
僕もできれば腕時計が欲しいんだけど(忘れてきたし)・・・・・・と思っていろんな店を物色しましたが、けっきょく手ごろなものが見つからず。買い物は「やる気」であるとつくづく思いました(笑)。
というより、姉に何かお土産を買ってこなくてはいけないんだろうな・・・ということに思いあたって、やや焦る。ハンガリーのときはたいして悩みもしなかったけど、今回はお土産期待度が違うような気がする・・・・・・のですね。

7時頃になるとブティックなども閉まってしまうので、再びコンコルド広場の方へ歩いて行き、セーヌ川の近くのBRASSERIEで夜までビールを飲んで、ホテルに戻る。

結局パリ滞在中、夕方以降はずっとカフェかブラッスリーで2時間ぐらい(多い時だと3時間以上いたときもあった・・・)うだうだして帰るというパターンが多かったように思う。まぁ、実にぼんやりのんびりした旅行だったということです。それもまたよしですね。

真夜中眠っていると、突然の地震で目が覚める。
このせいで朝方までよく寝付けず。窓辺に座って、下の道を眺めていると、特に用事もなさそうな黒人の若い男の人が朝方までずっと同じ場所に立ったまま、人でも待っていた風なのが気持ち悪いというか、おもしろいというか、そんなものを眺めている自分もどうかしてるというか。とにかく、朝方少しだけ眠る。



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