| 小話−路線バス |
|
早めのバスで行こうと思った。 5〜6時間かかるって書いてあったから。 早朝、バスターミナルへ向かう。タクシーしかなくて、案の定ぼられる。 (誰か早朝でもタクシーに足下見られない方法教えてください) ターミナルで無事チケットを買い、言われた番号のところへ向かう。 でも窓口の人に言われたホーム番号と、行き先が書いてあるボードが違う。 確かめようと窓口に戻るが、彼女はもうすでにいない(交替?)。 他の人に聞いても「わからない。運転手に聞け」と言われてしまう。 ま、バスが来ればわかるなと思って待っていると、 彼女指示のところにバスが来た。運転手に切符を見せる。 「サマルカンドへ行きますか?」 運転手はろくに確認もせず、違う番号の待合い場所を指す。 8時半のバスのはずなのに、他にバスは来ない。 そうこうするうちに8時半になり、さっき尋ねた運転手のバスが出発する。 それ以外にバスはいつまでたっても来ない。 檻の中のクマのように行ったり来たり、いろんな人に聞いてみる。 誰もわからない。しまいに同じ番号で待ってたおじさんが、 「まぁ座りなさい。サマルカンド行きならこれから来るから」 「でも8時半発のバスの切符を買ったんです」 「どれどれ・・・あぁ、でも人がそろわなきゃバスは出ないから」 「え?」 「だから焦っても無駄。どっちにしろ出発するから座りなさい」 まさか乗り合いバスのようなことを公共の大きいバスがするとは・・・ 次は10時発で、それでは遅いと8時半のバスを待っていたのに。 早起きの甲斐もむなしく、タクシー代ぼられたのもむなしく、 結局10時にバスは出発した。 あれ?・・・てことは、やっぱりバスは時間通りに出ていて、 誰も何もわからず適当なことをいい(運転手も含めて!)、 私はあの8時半のバスに乗り遅れたんだなぁということにうっすら気づく。 歯医者だというインテリおじさんとバス停でおしゃべりしていたのだが、 (このときももちろん結婚ネタとかいっぱいあったんだけど) さすがに私の隣に乗るのは遠慮したようで、私の隣に座ったのは、 これまたすごく太めのおばさん。日本サイズではない太めのおばさん。 市場に売りに行くのだろう。これまたすごい大荷物だ。 ちなみに非常に暑いです。ウズベキスタン暑いー。 ペットボトルの水を飲みながらやりすごす。 カザフスタンのからっぽのステップ砂漠とは違って、緑が多い。 畑っいうの? 農作物の緑。やっぱオアシス地帯なんだなぁ。 ・・・って遅い!!! なんでこんなにノロノロ運転、各駅停車なの? ブハラ−サマルカンド間だから高速バスだと思ってたけど。 まさかまさか各駅停車の普通路線!?!? なんだか一気にバカらしくなってしまう。 確かに北海道旅行で各駅バスに始点から終点まで乗ったことはある。 そんな客は私一人だった(最後の1時間くらい客は私一人だったし)。 でもそれだって2〜3時間程度だ。むぅううう。 不機嫌オーラの私に周りの人も話しかけなくなった。(ごめんなさい) サマルカンド−タシケントもバスで行こうかと思ったけど このぶんじゃ高速バスじゃないな・・・ あー中国の長距離バスが懐かしい。 で、やっとのことサマルカンドのバスターミナルについた。 ガイドブックの通り5〜6時間ちょうどかかった。 (高速とノロノロ運転とではストレス度が違う) ターミナルは、やっぱりタクシーの客引きだらけ。 バスで行くといっても「バスなんかないよ、タクシーだけだ」 いい加減こっちの人のやり方には慣れてきたので、 人の流れに沿って適当に歩く。 どうせ聞いても誰も教えてくれないもん・・・ あ、でも8時半のバスはこのターミナルにさえ寄らなかったかも。 ずっとあのバスに乗ってれば良かったと思っていたのだが、 この分だと幹線道路沿いにさらっと置き去りにされた可能性大だった。 やっぱり歯医者のおじさん達と話せたこのバスでよかったかも。 ある親子が声をかけてきた。 「町の中心まで行くの? 私達もそうなんだけど、一緒に行く?」 「あ、お願いします!」なんていい人達なんだろう。 「ブハラからでしょ? 私達も同じバスだったんだよ」 え、気づかなかった・・・周りが騒々しかったからなぁ(汗) おかげで一緒に乗り合いバスに乗り込む。まずはバザールまで。 というのもその親子もサマルカンドが初めてで、適当に降りたから。 私がサマルカンドホテルの方に行きたいことを伝えると、いろいろ 乗り場を聞いてくれた(ありがたい)。 彼はどうやら近々日本に出稼ぎに行く話があるらしい。 どのくらい稼げるか聞かれた。新人初任給あたりで答えた。 で、査証手続きを手伝ってくれないかとも言われた。 恩義はあるけど、でも受入業者が決まってるならそこが出すはずと言うと、 それもそうだなとあっさり引いた。 彼はヒヴァ(私が行きたかった都市)の出身で、息子と見物に来たらしい。 そうこうするうちに目当ての乗り合いバスを見つける。 おじさん「サマルカンドホテル行く?」 運ちゃん「え? どこだ?」 周りの客「昔のインツーリストホテルだよ。行くよ行くよ」 ってわけで、ほぼ満員のバスに乗り込む。 狭かったので私のバッグパックを置くところがなかったんだけど、 おばあさんが自分の膝に私の荷物を乗せると隣の場所を勧めてくれた。 乗り込んでおじさん達に別れを告げる。ありがとう! 恐縮して早速おばあさんの膝から荷物を私のほうへ移動しようとすると、 「大丈夫大丈夫、いいからいいから」という。 細いおばあさんなのに・・・ 「日本人? 一人で来たの? どの町に行った?」と質問攻めのあとに、 「サマルカンドはとってもいいところよ。水もパンもとってもおいしいの。」 そして私が降りるときに、「神のご加護を」と祈ってくれた。 単に乗り合わせただけなのになんて優しいんだろう・・・うるうる。 みなさんの手助けで、無事サマルカンドでチェックインできました! |
|
2004年01月
|