小話−踊らねば

スラブ人は歌とダンスが好き。
だからレストランは大体において踊るスペースあり。
生バンドの演奏に老いも若きも体を揺らすのです。

とあるウクライナでのパーティー。
集会所のホールにテーブルを並べ、その上には手作りのごちそうが
落ちそうなほどのっている。もちろんウォッカの瓶も十分だ。
何度か乾杯を重ねるうちみんなご機嫌になって来た。

「誰か楽器ができる人は?」このパーティーのホストが尋ねます。
「アコーディオン弾いてよ、歌ってよ」彼にみんながねだります。

やおら立ち上がりご自慢のアコーディオンを膝の上にのせると、
ご馳走をひたすら用意していた奥さんを呼び寄せます。
曰く「このアコーディオンには彼女の歌声が不可欠なんだ」

演奏が始まり彼女が歌い出します。
すごい声量! お腹からちゃんと発声、音感も非常にいい!

一人の女性が立ち上がり彼らに合流します。
おぉう、自然にはもってる! 彼女もうまい〜。

これが噂に聞く「ウクライナ女性は歌が上手い」か。
納得。ほんとにうまいや。

盛り上がった彼女たちは踊りながら歌います。
合いの手のかけ声も場をもりあげます。

いいじゃん、歌も踊りも演奏もおしゃべりもお酒も楽しまなきゃ!
私ももうちょっと芸達者になって一緒に踊れるといいんだけどな。
今回は観覧者で終わらせていただきました。盛大な拍手と共に。
2000年11月
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