| 小話−DJ |
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歩行者天国になっている賑やかな通りを歩いていた。 疲れたので路肩に腰掛けて休もうかなぁと思ったとき。 なにやらいい感じの音楽が聞こえてくる。見るとテープ屋さん。 これはいい、ちょっと聞いていこう。 あ、これいいな、って思うのがあって、まずはいくらって聞いた。 「900スム」と店番のお兄ちゃん(16歳くらいかな)。 「ふーん、さっきの曲は何?」 かけていた曲を止めて出してくれる。 いろいろ見ていると奥からもう一人のお兄ちゃんが現れる(17歳くらい)。 彼は非常に熱心に勧めてくれて、いろいろ出しては視聴させる。 大きな窓口から売ってるのだが、しまいには私を建物の中に入れて、 いろいろ聞かせてくれた。商売熱心もあるんだけど、音楽が好きな子みたい。 4つくらい気に入って買う段になる。 「たくさん買うんだから少しおまけしてくれるでしょ?」 「うん、いいよ。えっと・・・全部で4000スム」 「えっ? だってひとつ900でしょ? 普通に計算するより高いよ」 「!?」 そばでそのやりとりを笑ってた男の子が、「もう知ってるよ」 「なんで?」 「だって俺言ったもん」 「!?!?」 私も笑ってみてたんだけど、敵も然る者、体勢を立て直す。 「じゃ3600。これ以上はまけられないよ。だってウズベク人だって みんなこの値段で買ってるんだよ。外国人のあなたがそれ以下なんて 絶対無理。わかってよー」とまくし立てる。 はいはい、いいですよ。じゃ、普通の額でね。 てわけで、ここは一旦終了。お互いいい商売&買い物をした感じ。 その後、両替が必要なのにどこもあいてないしこの辺はレートも よくないので、このお兄ちゃんの所で試しに聞いてみた。 「両替できる?」 「大丈夫だよ。いくら?」 早速またこの建物に入ってお金計算。んー、すごい札束。もうけてんなぁ。 ここも普通に終了。 あるチャイハナでお茶を飲んでると、そこのBGMがいい感じ。 お店のおばさんにあの歌は誰が歌ってるの?と聞くと、 「さぁ・・・待ってて。聞いてくる」 戻ってきたおばさんは片手にテープを持っている。 「んー、わからないの。ほら、何も書いてないでしょ? たぶん○○だと思うけど・・・」 ってことは海賊版か??? 「それじゃ、その人の名前書いてくれますか? あとはお勧めの有名歌手を教えてくれませんか?」と聞く。 「え、私が? そーねー。」と考えて3、4人の名前を書いてくれた。 ここはとても感じがいいところだった。 お茶のおかわりもさらっとくれたし、ぼられなかったし!!! 「またいらっしゃいねー」と笑顔で言われてとても嬉しかった。 この紙を持って近くのテープ屋で探してると、 「やぁ」と声をかけられ振り向くと、例の音楽好きのお兄ちゃん。 「何探してるの? また買うの? うちにもあるよ」と言われる。 それもそっかーと思い、お兄ちゃんの用事が済むのを待って一緒に店へ。 紙に書いてあるやつを視聴させてもらってから2本くらい買ったかな。 そのあとにおもむろに、「これ見て」とテープを1本出す。 あれれ? ジャケットを見るとその写真は??? 「もしかして?」 「そう、僕だよ。DJやってるんだ。聞いてみる?」 「うん、聞く。」結構いい感じだし記念なのでそれも買った。 「どこに泊まってるの?」 「サマルカンドホテル」 「あ、“青い空(こんな感じの名前)”のあるところ?」 「そうそう。よく来るの?」 「うん、たまに行くよ。てゆーか、DJで。」 ちなみに“青い空”はディスコの名前。ホテルの9階にある。 偶然会った他の日本人観光客にも勧められたけど行かなかったところ。 なんか一人で行くってのも・・・ねぇ? ちなみに日本人観光客多くて、団体さんも個人旅行者も多かった。 小さい町だし、なんだかんだいってよく顔合わせたりしてね。 「明日はどうするの? もしよかったら町を案内しようか?」 「残念だけど、明日帰るんだ。」 「えー、早いねぇ。じゃ今日、このあとは?」 「え? でも大体もう見ちゃったし。それに仕事あるでしょ?」 「うん、そうだけど。。。」 この会話を隣でにやにやしながら見てるもう一人の少年。 なんだかこの二人のやりとりがかわいらしくてよかったんだよね〜。 結局住所だけ交換して別れたんだけど。 でも町を案内しようと言われて一番嬉しかったのはこの子だな!(一押し) 向こうから手紙が来たら嬉しいけど・・・ま、私も出してないが。 何はともあれこの若いDJがいい感じに育ったらいいな。 とても音楽好きなのがわかる子だったから。 「こんにちは」手紙出しちゃおっかな? 覚えてるかな? |
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2004年01月
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