神頼み

あるユースホステルに泊まりました。
ここはなかなか快適で以前も泊まったことがあるところ。

この日はあいにく混んでいて女性用の部屋はもう埋まってた。
仮部屋でもよければというので、部屋を見たところ問題なさそう。
案内してもらった。物置風でもあるけどベッド等は他と変わりないし。
「鍵はかけて寝てね。安全だけど。お休み」係員は笑顔でさった。
「ラッキー」「貸し切りっぽくていいね」幸せ気分で眠った。

次の日、ガシガシ観光するぞ。気合い充分で準備を整えドアを開ける。
・・・開かない? ガチャガチャ。
・・・あれ? ガチャガチャ。
よく見ると鍵の引っかかりが悪く、鍵をかけられるが外せない状態。

「え?どうしよう?」顔を見合わせたものの電話発見!
係員に開けてもらおう、一瞬焦ったね。
・・・あれ、誰も出ないよ? 

どんどんどん! 助けて〜。
今度は恥と外聞を捨て、直接知らせることにした。
だが誰も出ない。反応無し。
電話は誰もとってくれないし。

窓からとなりに部屋へ移って出るしかないのか?
開かずの窓っぽいのをこじ開けてみる。開いた。
しかしここは13階。ひゃ〜〜っ。
無理でしょ、落ちるよ。絶対これはやばいでしょ。
ジャッキー・チェンはすげーよ。スタントなんてできないって。

電話、どんどん叩く、窓。全ての道が消えた。残るは神頼み?
とりあえず祈ろう。やっぱ地元の神様だよね。龍山寺だ!
「開けてくれたら真っ先にお参りします、助けて下さい」
本気で祈る。

・・・さて周りを見回すといろんなものがあるではないか。
使えるものは? 戸棚、引き出しをかき回す。
ペンチが出てきた。
「!」
刃先をドアの隙間にいれる。鍵のバーを挟む。動かす。
1mm位ずつ地道に動かしていく。
カチャッ。
はずれた!

「やったー。龍山寺すごいね!あやうく窓から落ちるとこだった」
喜んでいると係員が「おはよう」とのんびりしてる。
もちろん抗議でしょう。 
私達「鍵壊れてますよ。それに電話も繋がらなかったし」
係員「そうですよ。鍵はだからかけないように言ったでしょ?
   電話は・・・たまたま席外してたのでしょう」

・・・え? またやっちゃった? ヒアリングミス&勘違い?

ま、いっか。とりあえずお礼参りしなきゃ。もちろん龍山寺へね。
以来、台北に行くと必ずこのお寺にはお参りです。助かったもんね。
1999年12月16日
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