小話−白い服の少女

空港へ出発する時間まで30分以上あった。近場なら散歩できる。
宿近くのグリ・アミールの見納めに行こうかな?
中はもう見たから外観を楽しもう。

近所の子かな? 2人の男の子が遊んでた。
私を見つけると「ハロー」と笑顔で声をかけてくる。
一瞬ブハラの子供達が頭をよぎったが「ハロー」と答えると近寄ってきた。

白いワンピースが似合うかわいい女の子も近づいてきた。
彼らはクラスメイトで、今2年生だって。
男の子のほうが年下に見えるけど、このくらいの子ってこんな感じだっけ?

男の子が何かウズベク語で言ってくる。私にはわからない。
男の子のセリフを私がオウム返しすると彼らは笑い転げる。
面白くなったのか男の子はどんどん大声で私に何か叫んでる。
敵意はないのはわかるけど叫び声に近くなってくる。
女の子が「やめなよー」って感じで男の子にいって、
彼女は私の耳をふさいだ。品の良くない言葉なのかな?

彼女はついに私の手をとって場所移動を開始。
しばらく彼女とグリ・アミールをおしゃべりしながら散歩。
おしゃべりといっても身振り手振りだけどね(笑)
魂がまっすぐな感じの女の子で不思議な魅力があるんだよ。

女の子にキオスクのおばさんを紹介される。
「うちに寄ってきなよ。何か食べていかない?」
「あ、もうすぐに空港へ行かなきゃならないんです」
「そうかい? 残念だねぇ。うちに招待したのに〜」
ほんと、私も残念です。
彼女の息子さんは日本に住んでるらしく絵はがきを見せてくれた。
日本はどんなところ?息子は元気かしら?この日本の住所知ってる?
なんてひとしきりおしゃべり。ほんとに残念。もっと早く知り合ってたらね。

それからグリ・アミールでおみやげを売ってるおばさん達にも紹介される。
だからって買わなきゃいけないってモードではなくて、見てねって程度。
このあたり、サマルカンドはさらっとしてていいなぁ。
おばさんたちと彼女の集合写真を撮ったら喜んでた。

とうとう出発の時間。
空港までの相場を聞こうとホテルに入ると、彼女もついてきた。
相場とどのタクシーならその相場で行けるか聞いていたら、
じゃぁタクシー呼んであげようかってんで呼んでもらった。
すぐに車は来て、私が乗り込むまでずっと彼女と手をつないでいた。

「次はいつ来る?」ってまっすぐ聞かれて
「んー、わかんない。チャンスがあればまた来たいけどね」
次にいつ来るか答えられないのって切ない。
知りあったばかりなのに、彼女と別れるのが残念だった。

手を振って車が出る。彼女はちょっと車を追って走ってきた。
そして手を振って、振り返りながらグリ・アミールへまた戻っていった。
なんて印象的な子なんだろう。


こぼれ話ですが、空港についたら車のお代が予想以上に高かった。
「フロントの人が相場はこのくらいって言ってたんだけど・・・」
「でもこれはトランスファーサービスのリムジンだから。
 普通の値段だよ。フロントで聞かなかった?」
「聞いてないし、どっちにしろ高いよ。もうお金ないし。。。」
若いお兄ちゃんのこの運ちゃんは「んー」と横を向きしばらく考えると、
「じゃどのくらいなら払える? 君が妥当だと思う値段でいいや」
「え?じゃぁ・・・」といって提示値段の半分以下(確か1/3)、
それでも私の中では大奮発の額をおずおずと出す。
もちろんタクシー相場より高い。
(お兄さん)「!」
一瞬動きが止まって「参ったな〜」と横を向いたけど、
「OK。今回は特別ね」と言って走り去った。

・・・ありがとう、お兄ちゃん。
でもホントに予想外に高かったんだよ〜
ぼられもしたけど、こんな風におまけしてもらうこともあって、
そういう意味ではプラマイ0と思いたい。まぁ救われたかな (^^;
2004年02月
たびTOP  
HOME