| タシケント(ウズベキスタン共和国) |
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ずっと来てみたかったところ。中央アジアの大都市ってイメージ。 が、ガイドブックを見るとウズベキスタンは他の都市がもっと魅力的。 だからここはスルーする予定だったんだけど、飛行機の切符が取れず、 空いた時間を少しぶらぶらすることにした。 ここの洗礼は早かった。 空港で査証を取得するところから、えらい待たされた。 待たせたあげく悠長に笑顔で歩いて来る。 飛行機がついたら持ち場で待ってりゃいいだろう? やっと入国し荷物受取に行くと、そこにあるのは私の荷物のみ。 税関ももう帰るところだった(怒) 申告書に記入していると女性が一人うろうろしている。 他の客はみんな出て行ったし、書類に不備がありそうにも見えない。 私がやっと書き終え並ぶと、彼女が係員に聞いた。 「あのー、私の荷物が出てこないんですが、これで全部ですか?」 ありゃりゃ・・・ロストバゲージか、かわいそう。 係員「もう全部です。きっと飛行機が発つときに混じったんでしょう。 今はどこか違う場所に飛んでるでしょう。他の行き先の飛行機は?」 女性「確かギリシャかどっか・・・荷物はいつ戻るんでしょう?」 係員「さあね? 明後日かその次か・・・来たら連絡しますよ」 女性「困るんです。タシケントから他の町に行く予定なんです。」 係員「ま、しょうがないね。よくあるんですよ。ホントしょっちゅう。 あ、悪いのはうちじゃなくて出発したところだからね。」 おいおい・・・よくあるって胸をはらなくても。 査証で待たされたけど荷物がなくならかったのはラッキーだ。 さてウルゲンチ行きの飛行機の切符を買ってそのまま別の町へと 計画をしていたのだが、この切符が買えない。 窓口にいけば「ない。満員。」「向こうで売ってる」 窓口を探して移動すれば怪しいオヤジが「俺がとってきてやろうか?」 ねぇねぇ、働く意欲とか義務感、まっとうに金を稼ごうとかってないの? 暑さであまり考えたくなかったので、さっさと切符はあきらめて 両替しようとした。が、出国後に銀行がない! 中だけっていったい? ウロウロしてるうちにタクシーの運ちゃんの「チェンジマネー」攻撃。 ・・・わかってたんだ、自分が疲れてるからやばいな、とは。 このおっちゃんでいいやって替えたら、やっぱぼられた。 だって10ドル紙幣、ものすごい速さで取ったもんね、そいつ。 その動きで「あ、やられたわ・・・」と。 「もしかして10ドルって替えすぎ?」と。 実際、町中の銀行レートより明らかに私に不利だった。 その後市内に出ようとして路線バスを見つけるのにも時間がかかった。 「知らない」「ないよ、タクシーだけ」みんなが申し合わせたかのよう。 さんざ歩き回りやっと自分の足で(!)バス停を見つける。 バスに乗り込んでお客さん達に今の為替レートを聞く。 ・・・やっぱぼられてた。 ついでにカザフスタン通貨が両替できるかも聞いたんだけど、 普通の銀行じゃなくてカザフ人の、それもシムケント人の両替商じゃないと ダメらしい。レートも教えてもらった(みんな知ってるってことは普通なのか)。 ・・・でも結局その両替商を見つけられずに終わったんだよね。 (一応、両替が見つかるとやばい国なので。その割にはみんなしてるけど。) それにしても暑い。水がぬるま湯になるくらい。 バスの外でドリンク売りのおっちゃんがこう客に呼びかける。 「バスの中は熱いよ! ここに冷たい飲み物があるよ!」 笑うけど確かに“暑い”より“熱い”のほうが当たってる。 バスが出発して町中へ。地下鉄駅近くで降りて、地下鉄に乗り換える。 まずはタシケント駅でブハラ行きの列車のチケットを買わなくちゃ。 そしてここで久しぶりに「ここは中国か?」ってな気分を味わった。 窓口が2〜3つくらいしか開いてない。しかも遅い。しかも中断。 表示されてる労働時間を守ってない。勝手に奥で休んでいる。 外国人用ブースも閉まっている。ここで買うしか方法がないのに。 表示を見つつ、ある閉じた窓口にいる女性の後ろに並んでみた。 彼女たちに「ここは開いてるの?」と聞くと 「さぁ? 開いてる時間のはずだから並んでるんだけど。」と時計を見る。 「どこ行きを買うんですか?」 「ブハラ」 ラッキー。じゃ、ここに並んでれば間違いないか。 並んで待つ。ただ待つ。たまに窓口移動があって並び直したりして。 ある西洋人が声をかけてきた。フランス人だった(やっぱり!)。 彼もチケットを買うため。しかも昨日も来たのに買えなかったらしい。 そして「中国よりここはひどいよね」って意見があった。(−−; 「お互い頑張ろうね」と励まし合ったが、先にトライした彼は玉砕。 そして再トライすべく、また違う列に並びなおした。 やっと私の前の彼女の買う番になった。 様子を聞いてるとこの怖い窓口おばさん相手じゃ私は買えなそう。 そこでお姉さんに料金等を聞いて書き留めてもらった。ついでにクラスも。 おかげで、私の番になり無事に買えた。ゆうに2時間はかかった。 ここはシステムがあるがごときに言い放つが、実はない。適当。気分。 中国の窓口は時間どおりに開いたし、客を確実にさばいていた。 単に客が多すぎるからチケットが買えないだけで、服務員は働いている。 だが、ここは客がせいぜい10〜20人程度しかいないのにさばけないのだ。 フランス人の彼も私より少し遅れて買えた。 希望のところまでは無理だったが、その手前まで確保したという。 とりあえず一緒に駅を出ると後ろから声がかかった。 ウズベキスタンの他の客たちだった。 「つきあってる子に荷物持たせるんじゃないよ!」(意訳) フランス人はヒアリングできずきょとんとしていた。 私は笑って「違うよ、ただの知り合いだし。」って手を振った。 「どっちにしろ荷物は男が持つもんだよ」って後追いセリフ。 ハハハ。確かに。CIS圏の人達はそのあたり実に気がきいている。 さて列車の時間にはまだある。食事をして、モスクを見たい。 チョルスーバザールを冷やかしつつ、そこの食堂へ。 ラグマン(皿うどん)を頼んだけど、イマイチ。コシがない。 それにしても暑い。アルマティとは大違いだ。水が必須。 このバザールの近くのモスクを見る。なるほどー。 ちょっと鄙びてるんだけど、私にとっては初モスク。 それからトラムに乗って町の中心へ。両替しようと思った。 銀行を探したが、もう営業終了・・・ それより閉口したのが場所を聞くと、誰もがその質問には答えず 「私が替えてあげるよ」 (−−メ) ホテルならと思っていくと、ホテルマンもそのセリフだ。 好意かもしれない。 でもなぜ質問と違う答えがこうも返ってくるんだ? 空港でもそうだった。 誰を信じればいいんだろう? ・・・カザフスタンでは両替商が合法的に普通にやっていただけに戸惑う。 夕食代もでないけど、いいか。。。 タシケントでの両替は諦めてもう駅に向かった時のこと。 疲れていたのだろう。荷物と暑さにふらふらだった。 アルマティでは秋模様だったが、タシケントは日本の真夏を超える。 ついつい地下鉄の改札の入口と出口を間違えて入口から出ようとした。 あ、間違えたと思ったときにはガシャンと閉まりひっかかった。 そして呼び止められた。警察に。 「あ、すみません、間違えてしまって」 「いいから来なさい。パスポートは」 「は? あの疲れて出口間違えただけなんですけど?」 「いいから来なさい」 地下鉄で一緒に来たおばさん達が同情した目で私を見ていた。 やばい。これはやばいだろう。 噂には聞いていたがまさか自分も会うとは。 中央アジアの警察はタチが悪い。 特にウズベキスタンは強権政治で有名な警察社会だ。 個室へ連れて行かれる。パスポートと荷物を開けるよう言われる。 “あー金取られる、間違いないわ・・・”と思いつつも弁解をする。 「今日タシケントに着いたばかりでまだ慣れてなくて。 ただ出口を間違えただけです。私が何したっていうんですか?」 「いいから荷物開けて。パスポート出して」 結局荷物、財布の中身をチェックされる。 カザフの税関で懲りたのでお金は分散させたし、 どこにいくら入ってるかもしっかり覚えていた。 あーいくら抜かれるんだろうなぁ。。。 そのとき幸か不幸か他の客が連行されて来た。 俄然そっちに集中しだす。 おかげで、私はお金も抜かれることなく(!)解放された。 「悪く思わないでくれ。これも規則なんだ」最後に警官は言った。 「いえいえ、大丈夫です。(^^)」 ・・・お金とらないでくれてありがとうな心。 早々にそこを立ち去り、余裕を持って駅に来ていた判断を自分で褒めつつ、 最後にこの暑さだからと水だけは確保した。もちろん値札のある店で。 これでもう何も買えないや・・・ 列車に乗り込む。あとは寝るだけだ。朝目覚めればブハラにつく。 |
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2004年1月
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