アルマティ(カザフスタン共和国)

飛行機を降り立つと雪を戴いた山並みがよく見える。
天山山脈の支脈であるザイリースキーアラタウ山脈だ。
中央アジア名物、VIPと書いたバスを横目に普通のバスへ。
これは本物のVIP用ではなくお金を払えば乗れるバスである。

「間に合えば迎えに行くし、ダメだったら友だちが替わりに行くから。」
友だちとの打合せはあまり十分ではなかった。
ホントにいるんだろうか。。。
いなくてもちゃんと町中に行ってホテルさがそう。
最悪パターンを想定し、ドキドキしながら手続きを済ませ出口へ。
ゲートにはタクシー運ちゃんや出迎えの人だかり。
・・・あ、でもいた! 助かった(笑)

さっそく友だちとそのいとこが運転する車で町中へ。
まずは大画面のあるカフェに入ってビールで乾杯&食事。
この旅の予定や宿について相談。

アルマティは旧称アルマ・アタ(りんごのおじいさん)、首都だった。
近年アスタナに遷都したが、国際線の発着、大使館の設置、
人口110万以上をほこる、未だカザフスタン第一の都市と言えよう。

次の日、友だちは仕事。私は早速ぶらぶら観光。
大学で日本語を勉強している女の子に通訳兼ガイドをお願いする。
アルマティは碁盤の目のような都市なので歩きやすいのだが割と広い。
トラムやバス、乗り合いバスも走っているが、タクシーが便利。
というのも白タクなので、手を挙げればすぐに車が止まる。
もちろん交渉制なので、彼女がいるからこそだったんだけど。

白タクならではの運ちゃんたち、いろんなキャラがいて面白い。
日本が好きだという青年がいて、私よりよっぽど武士道を知っていた。
神経質な人からはドアを勢いよく閉めたことで「強すぎ」と叱られた。
私が値切った人もいた。というのももう一台の運ちゃんと客引きでもめて、
結局私の言い値でいつもより安く走る羽目になったのだ(愚痴られたけど)。
あとはカザフ語でずっとおしゃべりしてる人・・・(訳してよ〜)

中でも思い出深いのは、結婚と宗教について熱く語った人。
曰く「同じ宗教の人のほうがいいよ。俺はイスラム教徒ってわけでもないが、
生活習慣としてのイスラムは大事にしている。妻は熱心なキリスト教徒なんだ。
あれはしちゃいけない、これはダメと、ダメだしが多い。毎日俺は怒られる。
特に子供の教育や躾はいちいちケンカになるんだ。それも宗教上の理由で。
まったく疲れるよ。君たちはまだ間に合う。相手選びは慎重にね。」
貴重なアドバイスをもらった。

動物園やパンフィロフ28戦士公園、中央博物館、楽器博物館に行った。
動物園では蛇が補食するところを目撃。締め上げてました(迫力)。
子供連れが多いので、親と子供のお菓子を巡る駆け引きも面白かった。

別の日は4人でメデウという有名なスケートリンクへドライブ。
高地にあるので世界記録が出やすいのでその筋で有名らしい。
そしてメデウの上にある高度3200mのチムブラクへ。
3つのリフトを乗り継いでいくんだけど、長くて高い。つまり怖い。
私ね、垂直は苦手なの。一番いやなのがこのリフト!
崖は好きだけど、観覧車とかロープウェーも少し苦手。
せっかくだからって乗ったけどさぁ。。。涙目だったよ。
もう、思い出しても今怖いもん。高すぎ!
最後の方壊れてました、私。

苦労してたどり着いた山の上は雪。夏なのに雪! 
夏仕様の格好でサンダル履きの私。なのに雪かき分けて進む。
日差し強いから寒いって程ではないけど、やっぱ風が冷たい(当たり前?)。
でも“雪兎”作ったりして楽しかった。“ミニ雪だるま”とか。
 ←向こう風の3頭身雪だるま


またまた苦手なリフトで気が遠くなりそうな思いをして地表につき、
自分の勇敢さに心からの拍手を送り、ランチへと向かう。
友だちお勧めの川辺のレストラン。自然公園の中のようなところで、
川沿いにベンチとテーブルがぽつんぽつんとある。
カザフといえばやっぱ肉なので、シャシリクをオーダー。
玉ねぎスライスと一緒に食べるのがこちら風だそうです。

共和国広場にある巨大スクリーンを眺めておしゃべりしながら、
もう一人の友だちの仕事が終わるのを待つ。
夜はアルマティを見下ろせるコクトベ山で一緒に食事しようということで。
コクトベ山にはロープウェーでも車でも行ける。
山頂付近の傾斜にレストランがあって、市内がよく見下ろせる。
こうやって見るとなるほど100万都市。大きいんだなぁ。
稜線に太陽が沈む。山に沈む間際、一瞬赤く空がぱっと染まる。
絶景ポイントかつ夕暮れ時、みんなでビールを飲むっていい感じ。
なおさら気分が盛り上がる。コクトベの風景は忘れられない。

そうそうカザフ人は日本人と同じ顔だち。
友だち達も「田中君」と呼びかけたくなるような顔だ。
逆に私も全然目立たず、道を聞かれるのもザラ。
基本的に治安はいいので一人でふらふらしてても大丈夫だし。

私は市場がお気に入りで、一人で行ってみた。
そこで食べたラグマン(皿うどん)はうまかった!新彊風。
考えてみたら中国の新彊とは国境接してるからねー。

あとさっきから出てくるビール、うまいんだ。
私が黒ビール以外もおいしく飲めるようになったの、ここのおかげ(笑)
その名もティエンシャンビール。濃くておいしいんだよ。

他に訪れたところといえば「カザフスタン−日本センター」。
ある大学の敷地内に建てられたんだけど、いけばなが飾ってあったり、
お茶室もあったりで充実。日本の流行雑誌やビデオ等も充実。
頼み込んで視聴覚室でビデオを見せてもらった。
なぜか「釣りバカ日誌」。こういう時間の使い方もありかな。

夜は映画見たり、ビリヤード行ったり(私はできないから見学)。
友だちには大変お世話になり、空港へも送ってもらった。

しかし最後の最後に中央アジアの洗礼を受けた。それは税関。
以前も嫌な思いはしたんだけど、今回はお金を取られた。
私も不用意だったのだが・・・あー思い出したくもない。
とりあえずすごく主張した。何度も。
彼女のポケットマネーとなるはずの罰金と称する30ドルだけは
どうにか戻ってきたものの、実際どのくらいあの手に握られていたのか・・・
悔しい。。。立ち去るときの物思いも吹っ飛んだ。
今後の税関対策はきちんとやらないとね。反省反省。
2003年8月
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